目覚めた時は、まだ夜が明けたばかりでした。
薄明るくなった外を見ると、スクリーンテントは無事でした。
安心して2度寝をして、次に起きた時はすっかり明るくなっていました。
最低気温は18℃ほどだったので、寒くも暑くもない快適な就寝をすることができました。
このサイトは本州からの旅行者が多く、10泊以上も滞在している人たちもいました。
この時期は夏休みの繁忙期なので、2名で4500円とキャンプとしては少々割高となりますが、本州の方にはこれでも激安らしいですね。
爽やかに目覚めたので、さっそく朝食を準備します。
昨日購入したホテルブレッドを使います。
野菜サラダと果物中心の朝食です。
残っていた菓子パンもあるので、カロリー的には多すぎるくらいでした。
朝食が済んでくつろいでいると、埼玉から毎年北海道に長期滞在すると言うご夫婦が話しかけてきました。
大型のキャンピングカーで、ほとんど何もせずに過ごしているとのことでした。
スクリーンタープや小型のテントも立ててありました。
数年は各地を観光して回ったそうですが、最近は夏を快適に過ごすためだけに来ているとのことでした。
立てるのは大変でしたが、撤収は早く完了です。
9時には、ご近所さんに挨拶を済ませて出発しました。
カードキーは返却不要で、自動のゲートを出るとチェックアウト完了でした。
天気は曇りでしたが、雲が薄くなっている部分もあるので晴れ間も見られそうです。
これから宗谷岬に向かいますが、本州ナンバーの車やバイクばかりです。
のんびりと、25分ほど走ると宗谷岬が見えてきました。
観光バスや道外からの観光客がここを目指しています。
最先端には記念碑があり、その手前に見えているのは間宮林蔵の銅像です。
最北端の地と言うだけあって、皆さん思い思いに写真を撮ったり説明文を呼んだりと、やや強風気味でしたが楽しんでいるようです。
ここに来ると、どこからともなくあの歌が聞こえてきます。
その曲は右に10mほどのところにあります。
ダ・カーポの宗谷岬です。
「流氷融けて 春風吹いて・・・」というあの曲です。
ずいぶん昔からここにあったと記憶していますが、意外と古さを感じませんでした。
この最北端の海岸は遠浅になっていて、深くなるところまでは100m以上はありそうです。
海中には小魚が泳いでいて、底は岩のようです。
25cmほどのウグイ?が群れていました。
宗谷岬最北端の碑に一番近い土産品店に入ってみました。
入ってみると、何処にでもありそうな店内でしたが、その奥には無料の流氷体験館がありました。
流氷体験館のことは全く知らず、トイレを探していて偶然見つけました。
この日は気温も上がってきていたので、寒さには強いので入ってみました。
中の気温はマイナス12℃程度でしたが、気温差によって実際よりも寒く感じました。
道外の人なら悲鳴を上げるかもしれません。
内部は動物の剥製が置かれていて、紋別市のオホーツク流氷科学センターや上川町のアイスパビリオンとは比べものになりませんが、一回りしただけで涼しくなりました。
大きな施設ではないので、冬着の用意もありませんでした。
写真右に入口、左が出口で、中央の小窓で中の様子が確認できるようになっていました。
外に出てみると公衆トイレは観光バスに占領されているようなので、国道の向かいにある宗谷岬展望台の麓のトイレは空いていました。
用を済ませてから、展望館はガラス越しなのですぐに出て、階段で展望台に上りました。
広い芝生に整備されていて気持ちがいいのですが、太陽が顔を出して暑いです。
振り返って海側を見ると、要塞のような建物がありました。
旧海軍望楼という旧日本海軍が建てた建物です。
ロシアと緊張状態にあった明治時代、ロシアのバルチック艦隊を監視する目的で建設されました。
稚内市内では数少ない明治時代の遺構です。
建物の上には、上空を飛んでいたドローンを操作している人がいました。
観光客の半分は海外からの旅行者のようでした。
昨日までの曇り空とは打って変わって、青空になっていました。
これから気温が高くなりそうな気配です。