浜頓別から内陸に入り、気温はさらに上昇していました。
国道275号線は交通量は少なく、山の中の一本道でした。
何もないなあと走っていたところ、鍾乳洞の看板を発見!
一旦は通過しましたが引き返して、鍾乳洞への2kmほどの道を恐る恐る走りました。

整備された山の中に、ふれあい公園と名付けられた建物がありました。
「入園無料」とも書かれています。
私はむしろ、有料にして管理がしっかりしていた方がうれしいので、やや不安も感じていました。
管理棟を抜けると、鍾乳洞周辺の案内図がありました。

案内図を見てもはっきりしませんが、取り敢えず第一窟を目指すことにしました。
ここから階段を下りて先へと進みました。

左の階段は別の穴に向かう道のようです。
坂の途中に、公園の整備をしている女性がいましたが、距離があったので話は聞けません。
池のような水辺が見えてきました。

池を覗くと、サンショウウオのような生き物が泳いでいました。
陽が射してきていたので汗ばんできました。
第1窟までは450mほどだったと記憶していますが、随分と長く感じました。

うっそうとした森の中だし、獣の気配もしそうなので大きな声で話をしながら進みました。
道は上り中心で、階段も時々現れました。
そしてようやく、入口付近までたどり着くことができました。

当然ですが、洞内には照明もあるようですね。

左には第2・3窟への道がありました。
もちろん行くことはありませんでした。
というのも、この2窟は入ることはできないそうです。
ということで第1窟へ向かいます。

2・3窟への道と違って、うっそうとしていて勇気が必要でした。
それでも、整備されているはずの鍾乳洞なので、思い切って先へ進みます。

一層薄暗くなり、写真もややボケ気味でした。
この岩の雰囲気が、これから向かう鍾乳洞の探検気分を増幅させてくれました。

取り敢えず懐中電灯だけ貸していただきます。
頭上は充分目視で注意します。
中に入るとヒヤリと空気が変わり、気温はいきなり一桁になりました。
実際の気温は、温度計もあり一桁ではなかったと思いますが忘れました。

中に入ると狭く、僅かな照明が部分的にある程度です。
懐中電灯は絶対に必要です。
ただ、この懐中電灯はかなり光量が少なくて、自分で用意できるのであれば持参をお勧めします。

このように、石灰岩が水によって溶かされ洞窟を広げていった溶食痕を観察できます。
この鍾乳洞の歴史は意外に浅く、1917年の冬に吹雪で避難した洞窟の入口がこの第1窟だったそうです。
しかし、その後1933年になってから地元の青年7人で洞窟探検を思い立って、この中頓別鍾乳洞の発見に至ったそうです。

見学通路で鍾乳石は見ることができませんが、池や化石をみることができました。
ただし、内部は急な階段や狭い部分が多く、体が大きい人には大変かもしれません。
上り切った先に突然に終点があり、意外とあっけなく探検は終焉を迎えました。

帰りは下りなので、湿気が多くて滑りやすいので注意が必要です。
外の光が見えるとホッとしました。

慎重に歩いたので、頭はぶつけずに済みました。

洞内は涼しくて気持ち良かったのですが、結構な上りと狭さに体力を消耗することになりました。
北海道に鍾乳洞は2カ所しかなく、もう一カ所は当麻町ですね。
当麻町は鍾乳石が見られて洞内も広くて歩きやすいです。
探検気分を味わうなら、中頓別がおすすめかもしれません。
来た道を引き返しますが、気温は更に上がったような気がしました。

帰りは下りなので早く、あっという間に池まで帰ってきました。
池から見上げると鍾乳洞内部で見えた岩が見られます。

この石灰岩が鍾乳洞を形づくっているんですね。

池から管理棟への広場です。
この右に石灰岩の斜面があります。
再び管理等に戻って中で休憩していると、こんなものが置いてありました。

クマ避けの鈴です。
やはりそうだったのかと思いました。
もっと目立つところに置いておいてください!
来た道を引き返して、道の駅ピンネシリ到着です。

すでに30℃近い気温迄上昇していました。
昨日までの涼しさは何処に行ってしまったのでしょうか。

中は少しだけ涼しくていいですが、すぐに冷房の利いた車内に戻りました。
ピンネシリキャンプ場には一度だけ泊ったことがありましたが、すでに記憶は薄らいでいます。
そして、道の駅おといねっぷに着きました。

ここに寄った目的は、音威子府そばを販売している場所を聞くことでした。
受付の横に音威子府の数少ない名産品が置かれていましたが、そこに何と!・・・・・ありました。
音威子府そばゲットしまして、さらにここ以外の販売所も教えていただくことができたのです。
温泉でも入って帰ろうかと考えましたが、あまりにも暑くてやめました。
この後、美深町の少し前から土砂降りと落雷が発生して、久しぶりにバケツをひっくり返したという表現の雨を体験しました。
涼を求めてのキャンプは、目的通り楽しむことができました。