これが、おそらく今シーズン最後のワカサギ釣りとなるでしょう。
北海道のワカサギ釣りは、私の知る限りでは氷上だけですので、遅い釣り場でも3月一杯で終了となります。今シーズンは暖冬ですので、21日が最終日となるところが多いようです。
高速道路は、途中の和寒付近から靄(もや)が出始めて、ようやく明るくなりかけていましたが暗い感じがします。
士別市から朱鞠内湖へ向かう道も、ほとんどアスファルトが出ていて走りやすく、朱鞠内湖を見下ろすような場所にある受付に着いてみると、受付中の車が一台だけでした。

ここは北海道でも豪雪地帯です
二人分の遊魚料金2千円と駐車料の300円を支払ってから、どのポイントが最近は釣れているのか聞いてみたところ「カラス島は、朝だけしか釣れないかもしれないし、弁天方面もさほどでもない・・・・・かといって、ひょうたん岬も最近500匹以上釣った人がいたけれど、その一回だけでムラがありますからねえ・・・」そんな返答だったので、最終的には自分で決めなければならなかった。
結局、色々考えた結果、いつもこの時期に行く弁天南をこの日のポイントと決めました。
ソリに荷物を積み込んで出発しましたが、ここ最近の大雪のためにソリが重くて足元もぬかるんでいるので、なかなか進まない上に体力がないので、途中のカラス島でダウン・・・。
もう歩くのはイヤだ!ということで、釣り場はカラス島になってしまいました。

随分と積った雪を整地するのも大変なので、昨日使われた釣り場を使うことにして、一番釣れそうな場所・・ではなくて、きれいな場所に決めました。
試し釣りはマイナス11℃だったのでせずに、テントを立ててから穴あけしてみたところ、意外と深くはないのですが、それでもドリルのギリギリのところまででした。
延長パイプを持参していましたし、近くには自由に使える長いドリルも常備されていますので安心です。
さて、ワカサギはどうでしょう・・・小気味良いアタリが竿先に伝わってきて、先週の網走とは違って8cmほどのワカサギが釣れてきます。
場所は正解だった様で、時々ダブル、トリプルと釣れてきますし、朱鞠内湖にしては足場がしっかりしていました。
例年のこの時期であれば足元が水浸しになっていたり、表面がシャーベット層のために、イスやテーブルが安定しないことが多いのです。
朝食を済ませた頃、管理棟のスピーカーからいつもの「スタンド・バイ・ミー」とともに放送が流れてきて、注意点やこの日の終了時間、そば屋の営業時間などが案内されていました。
外を覗いてみると、一面靄がかかっていました。そんな中でも近くの親子連れは、テントなしでひたすら釣りを楽しんでいて、ほとんどの人達はテント内で釣っているようです。

この靄は9時過ぎまで続き、その後は青空と強い太陽が照り付け始めて、テント内の日が射す位置に座っていると、頭が熱く感じるほどです。
朝マズメが終ると釣果は落ちると聞いていましたが、この日はさほど落ち込むこともなく、表層でも釣れているくらいでした。
外道は「ウグイ」ですが、一匹珍しい魚がヒットしました。
やたら重くて、ウネウネしていて簡単には巻き上げられませんので、糸を切れれないように慎重にやり取りして、ようやく穴の出口に魚の顔が見えました。
金色に光る、ウグイのような顔に大きなウロコと太い胴回り・・・金色のフナです。

調べてみたところ釣り人からはギンブナと呼ばれているようです。
今まで釣ったことのない金色の魚を釣ったことに喜びを感じつつ、ウグイの穴に入れてみたところ、大きくて尻尾がはみ出してしまうので、結局すぐにリリースしました。
お昼頃には若干釣果が落ちてしまいましたが、魚は居るようで真剣に釣ると釣り上げることができます。

この日も、時々ストーブを消して釣りができるほど暖かく、静かな湖上に時々送迎のスノーモービルが走っている音と、子供たちの歓声が聞こえる程度ののどかな一日でした。
4時半に駐車場を閉鎖しますとの放送が流れていたので、3時過ぎには片付けを始めて納竿しましたが、何度もスノーモービルが走っていたので、帰りは歩きやすくなっていました。

ウグイは納竿後にリリースです

これが本日の釣果でした
まだまだ太陽が高い位置に顔を出していましたが充分満足して、最後に管理棟のトイレに寄ってから出発するときに「ワカサギ大物選手権」を見ると、現在の一位の人は11.9cmでした。
道路はすっかりアスファルトが出て乾いていたので走りやすく、沈みかけた太陽が空や山々を少しだけ赤く染め始めた頃に士別市内に到着し、夕食を食べて買物をしてから出発すると、すっかり暗くなっていました。

駐車場までの道
今シーズンは思う存分楽しめましたが、ポイント選びからアタリの見分け方まで、まだまだ奥が深い釣りです。
来シーズンは12月22日解禁が予想されますが、これからしばらくは海や川での釣りを楽しみたいと思っています。