あれから3週間、そろそろドライフライでも釣れる時期だと判断しまして、気温は低い状態でしたが厚和に行ってみることにしました。
大雪湖の氷ももう少しで消えそうで、場所によってはきれいになくなっていました。
道路脇で新芽を食むエゾシカたちの姿も見られて、路側帯にのっているシカもいますのでスピードは危なくて出せませんでした。
しかし、妻はシカをいち早く発見してカウントするのが好きなので、その姿を見つけるたびに喜んでいました。

厚和の釣堀に到着して、事務所に向かうとアキアジ釣りに使うような大きなタモ網に子犬が入っていました。
飼い主さんはどこかに出かけているのでしょうか、子犬もおとなしくしていました。
受付を済ませてからフライとルアーロッドの準備をして、今回は空いていた3号池に向かいます。
始めはルアーを振ってみましたが数投でライントラブル発生!とても厄介なトラブルでしたので、ルアーは諦めてフライにチェンジします。
妻もフライに挑戦したいというので、これなら絶対に釣れるだろうと自信があったフライを渡します。
すると、私が準備している間に、早くも妻のフライにニジマスたちがアタックしています。

しかし、アワセのタイミングを計りかねているのか、なかなかヒットしませんでした。アワセが遅れたり早かったりしているのか、ヒット!と思ったらすぐに外れてしまったり、なかなかうまくいかない間に私の準備が完了しました。
少々風があって、時々水面に小波が立って見えにくい状態でしたが、フライを銜えた魚の魚体がキラッと見えたので合わせてみるとのりました。
40cmほどのニジマスでしたが、なかなかのファイトを見せてくれました。
その後、数匹釣ったところで早くもフライが壊れてしまい次のフライに交換していると、妻にヒットしたようでした。
ティペットは#5ですが、ドラグがあるわけではないのでルアーのように無理に引っ張らないように注意しておいたので、無事取り込みもうまくいきました。
妻はチビニジマスは釣ったことはありますが、こんなに大きなニジマスは初めてなのでフライの楽しさも知ってくれればと私は考えていました。

しばらく試行錯誤を繰り返すうちに、妻もアワセのタイミングを計れるようになってきて、いつもならすぐに車に戻ってしまうのですがこの日はフライの面白さを確かめているようでした。
確かに、新しいフライに変えた時には必ず食ってくるほどドライフライに反応するので、ルアーよりは確実に釣れるようです。
しかし、次第に気温が低下し始め寒くなると妻はとうとう車に戻ってしまい、私もしばらくあれこれとフライを変えてテストしていましたが、車に戻ることにしました。
薄着で夢中になっていたのですっかり冷えてしまい、このまま帰ろうかとも思いましたが、2号池で釣っている人たちを見ているうちに「最後にもう少し釣ろう!」そう言って妻を誘って釣り始めます。
しかし、冷え切った体に耐え切れず車に戻ってロッドを片付けていたところ、妻はしっかりと「小さかったけど、一匹釣ってきた・・」そう言って笑顔で戻ってきました。
いつの間にか妻はドライフライの楽しさを知りルアーロッドを使わなくなっていたので、渓流釣りや次の釣り堀釣行も楽しみになる一日になりました。