とうとうこの日がやって来たと言うのは大げさかもしれませんが、先週のエンジントラブルで一週間延びてしまったワカサギ釣りにようやく出かけることになりました。
現地の天気は曇後雪、気温はマイナス5℃程度と、いつもマイナス30℃近くに下がってしまう極寒の地とは思えない暖かさです。

士幌線のアーチ橋
釣り場が近づくとともに空は青白く明るくなってきましたが、生憎の曇り空なのでどんよりしていて、役目を終えて沈みかけていた赤い月もおぼろげです。
駐車場にはすでに30台ほどの車が停まっていて、私とKさんも速やかに準備を整えて林の中にソリを引いて入って行きました。
予想していたよりも水面は高く、氷の割れ目を避けながら湖面に下り立ちます。

この日の目標地点は昨年2月同時期のポイントですが、水位が高いのでいつもの岬は随分と低い状態でした。
数箇所で試し釣りをしてから湖面の雪かきをすると、15cm程度しか積雪がなくてスケートリンクのような透明な氷が現れます。
この日は野天釣りですが、テントを張らないだけでストーブやテーブルなどはいつもどおりにセットします。

タナは予想通り底で、群も少ないのか一匹づつしか釣れませんが、一度だけKさんがダブルで釣りました。
ところが山の天気は変わりやすく、予想よりも早く雪が降り始めてしまいました。
無風でしたが氷点下の野天釣りは私達軟弱者には厳しいもので、耐え切れずガソリンストーブに点火・・・・・火の気があるとないとでは大違い、暖かいものです。
突然、Kさんに大きなアタリと引きがありました。

その直後には私にもワカサギではない引きが伝わってきたのでウグイかと思いましたが、Kさんの魚が私のラインに絡まっていたようです。
Kさんが「うわー、きれいな魚だよ!」見ると、20cm弱のアメマスでした。
意外な釣果に満足したのも束の間、穴の水面は薄氷が張るしラインはガイドに凍り付いてしまう、エサ付けは指がかじかんでやりにくく、思っていたよりも厳しい釣りになりました。
結局、降りしきる雪の量が次第に増してくるので目標の3桁はあっさり諦め、我が家の今夜の夕食分だけ釣ったところで、10時過ぎには撤収です。
テントなくしてはワカサギ釣りはできないことが、よーく分りました。

50台以上にも増えていた駐車場を後にして、帰り道は吹雪と地吹雪のなか安全運転で帰ってきました。
さーて、次回は暖かいテントの中での釣り大会だー!
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