天気は概ね晴れ、車は問題なく動く、テントは車に積んであるので今回は万全です。
三日月が見える星空の下を走って目指すのは、二度までも行けなかった聖地網走湖でした。

明るくなった6時に到着すると、すでにメンバーは全員揃っていました。
今回はキッシーさん、イノケンさん、さらに不参加かと思っていたメガ弟さんが意表を突いてギャーギャー大騒ぎしての参加表明です。
湖面は積った雪が一見固まっているかに見えますが、釣り人の少ない奥に進むにつれて歩くのが難しい状態でした。
厚く張った氷の上に積った雪が20cm程ありまして、これがどっぷりと水に浸かっています。
その上に15cmほど乾いた雪が落とし穴の様に適度に固まっていますので、うっかり踏む抜くと一気にひざ近くまで水を含んだ雪にはまってしまいます。
それでもなんとか除雪をしてからテントを設置しましたが、すっかり体力を消耗してしまい、しばらくの間は釣りをする気力もないほどでした.

試し釣りもせずにどっかりと釣り座を決めてしまいましたが、いつものように一番早く仕掛けを下ろしたキッシーさんに型の良いワカサギの一匹目が釣り上がったところで釣り大会が始まりました。
釣れるワカサギの多くが12cmを超えるものばかりなので、先週とはまるで違う魚のように感じます。
しかしこの日は食い渋りに加えて群の数も少ないのか、複数匹釣れることは少なく苦戦を強いられました。
ただ待っているだけでは釣れず、常に誘いをかけてワカサギの気を引いていなければなかなかアタリはありませんので、これが本州で言うところの「ワカサギ釣りは攻めの釣り」かな?などと思いました。

メガ弟さんの特殊な仕掛
更に厳しいことには、イノケンさんとメガ弟さんにはカワガレイの猛攻が待ち受けていたのです。
私の記憶が違っていなければ、一番多く釣ったイノケンさんは7枚は釣っていたと思います。
前回使えなかったイノケンさん特製の竹竿を試してみたところ、超軟調の穂先はワカサギの渋いアタリまでも拾ってくれるので、これが結構気に入って使っていたのですが、極薄の穂先から折れてしまいました・・・残念。

カワガレイのダブルヒット
ポツポツと釣れるワカサギの引きを楽しんでいるうちにいつの間にか陽が射し始め、外に出てみると青空が広がっていました。
ガソリンストーブも1台で充分で、管理棟のスピーカーから聞こえてくる声や次第に増えてくる釣り人たちの歓声で賑やかになってきていました。

早めの昼食後、正午過ぎにはイノケンさんが流氷観光の為に納竿し、テントの中ではアタリも途切れ始めたので、メガ弟さんが外で釣り始めたのが当たりでした。
次々に数箇所に穴を開けて釣っていたところ、すでに満足していたキッシーさんが釣り座の横に生簀を作ってくれて、放し飼いにしているうちに大きなアタリがありました。
カレイとは違う大物のアタリは、20cmを超えたアメマスだったのです。

アメマスも生簀に入れて、さらにカワガレイも入れたので、その後エキサイトして大きなプールを作り上げたキッシーさんは満足した様子ですが、プールが大きすぎるので「このワカサギどうやって掬い上げようか?」私は心配してしまいました。
次第に冷たい風が吹いてきたので長い時間釣り続けることはできませんでしたが、陽の高いうちにテント内でおしゃべりをしながら片付け始め、まだ大勢の釣り人がいる中をソリを引いて帰ってきました。

左下が生簀
久しぶりの網走湖のワカサギ釣りでしたが、やはりデカイ!充分に満足できる、仲間達との楽しいひと時になりました。