天気予報は終日の曇だったので、一応合羽持参で夜明けを待ちました。
今回のポイントはテントを持参して、キャンプと釣りの両方をゆっくり楽しむ計画でしたので雨は邪魔になります。
3時の目覚しに起きましたが、しとしと降り続く雨に負けて二度寝をしてしまいます。
再び起きたのが6時半で、雨は変わらず降り続いていたのでのんびりと朝食を食べてから釣り場に向かいました。

紋別港の各ポイントを見て回ると、一番人気の第3埠頭は隙間なく相変わらず賑わっていましたが、釣れているのは手のひらサイズのカレイばかりでした。

次は第二埠頭ですが、錆だらけのロシア船が一隻中央に停泊しているだけで空いている場所には投げ釣りの釣り人が数十人雨の中、車の中から竿先を眺めていました。
釣れている様子はありません。
第一埠頭も同じような状態で、釣れているとかいないとかではなくて雨の中大変そうだと思ったのが実感でしたので、どうしても竿を出す気にはなりませんでした。
これがアキアジだったら雨など気にならなくなるのですが・・・。

オホーツクタワーの駐車場でラジオを聴いたりゲームをしたりダラダラと車内で過ごしているうちに、この機会にタワーまでの長い歩道を歩いてみることにしました。
駐車場からはおよそ550mもある長い直線の歩道が続いていて、屋根つきですので雨や波の心配もない道です。

シャトルバス専用道路
上着を着ていましたが気温は10℃程度と寒く、それでもタワーまでは退屈しない程度に見るものが色々ありました。

釣りざんまいから戻ったガリンコ号
まず釣り人で、場所によっては釣りができるので家族連れがガリンコ号の停泊する湾の中で釣りをしていて、見ている間だけでもカレイや根魚が頻繁に釣れていました。
次は紋別漁協がサケの稚魚を川に放流する分の一部を港内の生簀に飼育してから放流するらしく、今年は5月に10cmほどに成長した600万匹を放流した場所を見学しました。
安定した資源確保の為に行なっているそうですが、この方法で放流すると回帰率が随分アップするそうです。

さらに先へ進むとアザラシの餌付け場所がありました。
もちろんアザラシはいませんが、飼育員がここに集まってきたアザラシにエサをやり、それを見学することができるそうです。

長い歩道を歩ききってタワーの入口に着くと、立派な入口が待ち構えていました。
まずここからエレベーターで3階に移動します。
エレベーターを降りると視界が開け、右に20mほどの空中回廊を歩くとオホーツクタワーです。

この階でタワーの概要を案内するビデオを観て、次に進むと妙なものがありました。
クリオネ神社です。
折り紙で作ったクリオネに願い事を書いてぶら下げるという子供向けのものですが、Kさんがはまって挑戦していました。

売店もあり、クリオネグッズが沢山並んでいるのでクリオネフェチには堪らないスペースでしょうね。

受付で入館料800円を支払ってエレベーターで地下へ降ります。
入館料には年間パスポートもあり、僅か千円で一年中入ることができるのでこれはお得ですね。

降りたところは海中7.5mの世界でした。
円形の建物の中をぐるっとひと回りできるようになっていて、壁には海のなかが見える窓があちこちについています。

北の水族館の定番オオカミウオ
海中は濁っていて遠くを見渡すことはできませんでしたが、揺れる海草の中から根魚が時々顔を出してくれました。

これだけでは退屈してしまいますので、オホーツク海の魚たちが水族館のように水槽に飼われていて、これらを見ながら本物の海の中を見て回ります。
もちろんクリオネも沢山飼育されていて、愛らしい姿を見ることができました。

次は螺旋階段でゆっくりと海上へ向かうと、途中に案内表示があり海面の位置が確認できます。
歩き疲れたのでエレベーターで3階の展望ラウンジへ昇りました。

ここは360度見渡すことができて、軽食喫茶も用意されていました。
無料の望遠鏡があったので覗いてみると、周辺の釣り場の様子が手に取るように見えます。
第三埠頭の混雑している釣り場の釣れた魚まで見えてしまうので、これはなかなか面白かったですね。

ロボットカメラ
最後に2階に降りて、流氷ミニシアターで10分間ほどの流氷ができるまでを観ました。
これはなかなか面白く、タワーまでの回廊の壁面にある不可思議な模様は流氷の成長過程だったことが理解できました。
再び3階に戻り昼食前の軽い食事をすることにしました。

メニューは焼そば、チャーハン、たこ焼きなどがありましたのでたこ焼きを注文すると、出来上がりまで3分半かかりますとの返答だったが、レンジ食品だったことにすぐに気付きました。
「チーン」と聞こえて間もなく運ばれてきたたこ焼きは、今時の冷凍食品は美味しく、熱々のたこ焼きを食べて満足したところでタワーを後にしました。

受付で頼めば電気自動車による駐車場までの送迎もしてくれるようですが、私達はのんびりと歩いて帰りました。