明るくなる頃に目覚めてしまいました。
外が明るくなりはじめると、もう眠れません。
しばらくしてから湖畔に行ってみました。

神秘的な絶景が迎えてくれます。
然別湖は全面禁漁なのでとても静かで、鳥の声と時々湖面に見えるライズくらいしか感じられません。
風は弱いので湖上に波は立たず、遠くのもじりまで見えてしまいます。

レンズを湖面ギリギリまで下げてみました。
透明な水なので底の石まで写り込みます。
湖上を這うように靄が山から下りてきます。

陽が昇る前の美しい景色を眺めていましたが、あまりの寒さにテントに戻ることにしました。
7月後半というのに本当に寒いんです。
周囲のキャンパーが行動しはじめたので、私たちも朝食の準備をします。
朝はホテルブレッドだ!
と意気込みましたが、トースター忘れてすぐに消沈・・・。
今回ほど忘れ物が多いことも珍しく、パンはガスコンロとバーナーの直火で焼いてやりました。
さすがにバーナーはまずかった・・・。
朝食後、カヌーに乗りませんかと勧められ、二つ返事で乗せていただくことにしました。

二人乗りのカナディアンカヌーで、見たことはありますが乗るのは初めてでした。
私は初めてなので後部に座り、最初はおっかなびっくりにパドルを使います。
二人同時に同じ方向の水中を覗かないでくださいと教えていただき、注意しながら底を見ますが、透明度が高いので逆によく見えて怖い!
目標ははるか沖にある島ですが、端(はな)から行けるなんて思っていませんでした。

この時点では微かにしか島は見えません。
パドルが各自一本しかないので、二人の息が合わなければ蛇行したり片側に勝手に曲がって行きます。
しばらく好き勝手にしているうちに、島が近くに見えてきました。

これは島まで行けるのではと思い、二人とも張りきってしまいます。
ここまでくると水深は結構あると思いますが、その件はもうすっかり慣れてしまっています。
先に、カヌーの持ち主ご夫妻がカヤックで島に上陸していました。

地に足を着けたかったのと、島には何があるのだろうと思い上陸することにしました。
上陸すると小高いところに社があり、見えていた鳥居は思ったよりも大きなものでした。
目の前の水中を見ていると、40cm位のニジマスがすぐ近くを泳いでいました。

離れたところに石を投げると、虫と思ったのでしょうか、すうっとそちらへ向かっていきました。
昨日キャンプ場の湖畔でも同じくらいのニジマスを見たので、禁漁の影響でしょうか?近くでも逃げないんです。
帰りは私が前に座りました。
前は漕ぐ量が多いので大変です。
しかも、風がなく、ライフジャケットが暑くてたまりません。

最後の最後になってやっと蛇行せずに思ったところに進むようになりました。
片道1.5km程ですが、蛇行したので、たぶん往復5kmくらい漕いだんじゃないかと思います。

マップビューで見て、位置関係がはっきりしました。
いい運動になりました。
貴重な体験をさせていただきました。
さて、このキャンプ場に電気はきていません。
発電機は20時までで止まってしまいます。

このトイレも、20時を過ぎるとキャップライトがなければ使えません。
不思議とこのトイレ、臭くなくて綺麗なトイレでした。
炊事場はこちらです。

こちら炊事場には注意書きがありました。
水は飲用ではありませんので、飲用する場合は煮沸してくださいとのことです。
エキノコックスのせいでしょうか?
車はサイトに入ることができないので、荷物運び用のリヤカーが用意されています。
居心地がいいのでゆっくりしてしまいました。
また行こう!そんな気になる野営場でした。