高速道路を使うようになってから、国道は滅多に利用しなくなりました。
それでも、留萌方面に向かう時には欠かせない道であります。
国道12号線の旭川最後のトンネル付近に「神居古潭」があります。
トンネルの両側に入口があり、こちらは留萌側入ったところです。

一軒のお店が店頭でゆでトウキビなどを販売していました。
店の前を通りすぎてすぐに橋があります。

これが神居大橋です。
神居大橋は明治31年に建設され、現在の橋は神居古潭の景勝が有名になった大正14年に建設されました。
現在までには何度も改修工事がされているそうです。

神居古潭とは神の居る里(コタン)のことです。
ここでいう神とは「魔神」のことで、当時は船で川を行き来していたので、奇岩怪石の多くて難所だったこの地をこのように呼んでいたそうです。
橋の上から石狩川を見ると、ここだけ流れがないように淀んでみえます。

ここは「おう穴」の多くみられる場所です。
おう穴とは、長い年月の間に岩のくぼみにたまった小石が流れによって回転し、岩穴を掘り下げた円筒形の穴のことです。
橋を渡って対岸に出ました。

ここから階段になっていて、登りきると右に駅舎、左にSLが現れます。

ここには「マムシに注意!」の看板があります。
こんなものを見るとちょっと注意深くなります。
さてSLですが、ここには3両も並んでいました。

このD51の前にC57、そして29638と迫力満点です。
次は駅舎です。

今はサイクリング用の休憩所として利用されています。
明治34年に神居古潭簡易停車場として設置されました。
明治36年には神居古潭駅となり、現在の建物は当時のままの遺構が残されているそうです。
昭和44年にトンネルの開通とともに廃駅となりましたが、明治期の数少ない駅舎建築として平成元年に復元されたものです。
中はこんな感じです。

20年以上前にサイクリングロードを走ってここまでたどり着いたことがありましたが、復元されたばかりの建物だったんだと驚きました。
この周囲には「竪穴住居遺跡」もあるそうで、今から1200年~500年くらい前のものとのことです。
アイヌ直前の先住民族のものと考えられているそうです。
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