電車の先に建物が見えると思いまが、石山寺駅は終点です。

電車には人気少女漫画の「ちはやふる」がラッピングされていました。
この電車は車内も同じようにラッピングされ、平成26年3月31日まで運行されるそうです。
駅から石山寺までは徒歩で15分ほどです。
琵琶湖に流れ込む川のほとりを歩きます。
広い歩道があることと交通量が少ないので、ぶらぶらと散歩気分で周囲の景色を楽しみながら進みました。

柿が実っています。
丸い柿でした。
道は片側が山ですから、右側には山を利用したような建物が多く見られます。

毎日が鍛錬のような入口ですね。
きっと足腰が丈夫だと思われます。
そうこうしているうちに石山寺の入口に着きました。
東大門です。

左右には運慶・湛慶作とされる仁王像がにらみを利かせています。
左の吽形像の後ろに、巨大なわらじが吊るされていました。
わらじは「七難即滅」を願うものとどこかで聞いた気がしますが、本当の意味は知りません。
門をくぐると石畳の参道が伸びています。

拝観者はまばらで静かです。
突き当たりまで行くと拝観受付所がありますが、その前に大岩の間から水が湧き出ているところがあり、ここで手を清めます。
ここから急な石段が続きます。

石段を登りきるとやや広い広場があって、正面には大岩と、その上に法塔が見えていました。

この岩は硅灰石で、石灰岩が地中から突出した花崗岩と接触し、その熱作用のために変質したものです。
しかし、石山寺のように雄大な硅灰石となっているのは大変珍しく、国の天然記念物に指定されています。
「石山」という名称は、この硅灰石に由来しているそうです。
広場には、蓮如堂、毘沙門堂、御影堂などがあり、石段を少し上ると国宝の「本堂」があります。

滋賀県最古の木造建築物とされており、内陣は平安時代中期の建築、外陣(礼堂)は慶長7(1602)年、淀殿の寄進により増築されたといわれています。
本堂内陣に安置されるのは、安産・福徳・縁結びの観音さまとして信仰を集める本尊如意輪観世音菩薩です。
日本で唯一の勅封の秘仏で、御開扉は33年毎とのことです。
3年後に御開扉だそうです。
石段を少し昇ると広場から見えて法塔が姿を現します。

こちらも国宝で「多宝塔」です。
源頼朝の寄進で建久5(1194)年に建立された日本最古の多宝塔です。
本尊は大日如来で、下重が大きく、上重は搭身が細く華奢で軒の出が深い優美な姿で、日本三大多宝塔の一つです。
ただ、残念なことに、近くでじっくり見ると落書きが多く、どれもナイフで削ったような消せない落書きなのです。
周囲には管理人もおらず、監視カメラもなさそうなのでこのような悪行が多いのかもしれません。
国宝なんですよ!
ここには芭蕉庵があります。

左が月見亭で、隣に続く建物が松尾芭蕉ゆかりの茶室芭蕉庵です。
松尾芭蕉は石山寺 に詣で、「曙はまだむらさきにほととぎす」「石山の石にたばしる霰かな」といった句を残しています。
まだまだたくさんみてきましたが、書ききれないので時間的にも拝観は終了です。
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