目覚めてカーテンを開けると、外は雨です。
予想通りとはいえ、やはりガッカリします。
スマイルホテルの朝食会場は2階にあります。
席は20席ほどでしょうか、二人用が多いです。

メニューはシンプルで、トーストの他に3~5種類のパン。
サラダと手作りヨーグルトとスクランブルエッグです。
スープやジュース、コーヒーなどは機械のボタン一つです。
コーヒーは持ち帰りできるように蓋も置いてありました。
この日は雨でした。

鞄には傘とカッパを入れて出発です。
JR瀬田駅から膳所駅まで、そして京阪膳所駅から終点の坂本駅まで移動します。
以外に遠く、1時間ほどの乗車でした。

雨のせいか、終点で降りたのは10名ほどしかいませんでした。
雑誌で見た老舗のそば屋もありましたが、まだまだ時間が早すぎます。
日吉神社に続く道は、穴太衆(あのうしゅう)積みと呼ばれる石垣が続いています。

日吉大社の門前町である坂本には、参道沿いに50以上の里坊が並んでいます。
里坊とは、比叡山の僧坊に対して麓の僧坊で、老いた僧坊の隠居所となっています。
各寺院は堅牢な石垣に囲まれ、周囲の水路とともに庭園や緑が景観を織りなしていました。
紅葉の時期ならもっと美しかったことでしょう。
足元を沢ガニが横切って、水路に入って行きました。
実にのどかです。

こちらは参道の左側です。
日吉神社に向かって左に曲がると、やや上り坂になります。
次は天台座主の御座所、滋賀院門跡に向かいました。

途中にある趣ある道は、雨のせいか別世界に誘(いざな)われるようでした。
ここが滋賀院門跡入口です。

入口で受付を済ませると係の方がやってきて、私たちだけの為に解説をしていただきました。
もちろん、他に拝観客がいなかったせいではありますが。
ここからは撮影ができないので解説だけになります。
渡辺了慶作の襖絵、内仏殿、二階書院など、里坊ならではのお宝がありました。
なかでも、私たちが関心を強く持ったのは「不滅の法灯」でした。
比叡山延暦寺の根本中堂にある、1200年の間消えずに灯し続けられているあの法灯の隠居物です。
実際に使われていたものが保管されていて、目の前すぐの場所で内部の構造などの説明をして頂きました。
実物は華奢で簡単に壊れてしまいそうなくらい薄いものでした。
説明後は自由に拝観してくださいとのことで、静かな雨音のみ聞こえてくる内部を拝観しました。

唯一、撮影が許可された庭園です。
江戸時代の作庭師・小堀遠州の作と伝えられています。
次は日吉大社に向かいました。
比叡山高校ってあるんですね。
雨なので思うように歩けませんが、なんとか日吉大社に着きました。

しかし、時間がありません。
残念ではありますが、次回のあ楽しみとしましょう。
緩やかな坂道を行くと、以前テレビで観たことのある建物が見えてきました。

これが比叡山ケーブル坂本駅です。
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