お正月休み中に解禁となるワカサギ釣り場は、結氷の遅れから少なくなりつつあります。
間近になるまで準備をしていなかったので、さすがに前日ともなると慌ててしまいました。
マメだった昔に作った写真付きの釣行準備リストを持っていた私でしたが、氷上生活という特殊な野外生活的な要素を多分に含んだ遊びなので、道具類が非常に多いのが特徴でもあります。
当日の朝、外に出ると息が詰まります・・・。
気温はマイナス20℃にも下がっていたのでした。
この寒さになると、雪を踏みしめる音がキュキュと鳴ります。
雪が少ないうえに昨夜からほとんど積雪がないので、意外に早く現地駐車場に着きました。

マイナス20℃まではなさそうでしたが、久しぶりのマイナス二桁の気温は寒いです。
駐車場からの林道は、まだ笹が飛び出しているほど雪が少なく、湖はまだ満水状態の如くたっぷりの水で満たされていました。
ということは湖へのアプローチが容易で、帰りも坂を上らなくてもいいということになります。
湖上にはワカサギ釣りのカラフルなテントが目立ち、そこがこの日のポイントのようでした。
湖上は寒さがひときわ厳しく、7時でマイナス22℃以下だったそうです。
体はそうでもありませんが、顔が痛いほどに冷たくて、強張って話もできないくらいでした。
場所を決め、さっそくテントを立てます。
しかし・・・・・開いたテントの下に、なにやらプラスチックの破片が落ちています。

ここが壊れてしまったようです。
とりあえず、6本のうちの一本だし、風もなかったのでそのまま作業は続行しました。
棚の深さですが・・・。

16m以上ありました。
電動リールが活躍します。
がしかし・・・・・全く魚の反応がありません。
うーんどうしましょう・・。

こんな感じで、ポジションを決めたまではよかったのですが。
しかし、すぐに心配は消えました。

いきなりのダブルで、しかも型がいいです。
10cm以上はありそうですね。
この後はポツポツと深い底からアタリを拾って釣ったり、食べたりしてゆったり過ごしました。
外は雲ひとつない青空で、ストーブがいらないとまではいきませんが、気持の好い一日となりました。

氷上は、いつもの透き通った氷ではなく、白濁したような白い氷です。
厚さはまだ薄いので、穴あけは楽でした。
全体的には分散したようなテントの位置で、皆さんそれぞれに静かに楽しんでいるようでした。

今年はサクラマスが少ないのか、全く姿を現してくれませんでした。
私はサクラマスの道具を持っていかなかったので詳しくはわかりませんが、あまり釣れていなかったようです。
お昼頃になるとパッタリと釣れなくなることもありましたが、暇にならない程度にワカサギは釣れました。
この日は一匹だけ釣れました。

そうです、ウグイですね。
18cm程ですが、引きはやはりウグイだったそうです。
今年の開幕は忘れものはなく、不自由のない快適な一日となりました。

昨年の山、2013mのニペソツも、白く輝いていました。
それでも、午後からは雲が少しづつ増え始めていました。
ワカサギの釣果は、辛うじて底が見えない程度ですが、型がいいので引きは充分楽しめました。

ワカサギが大きいせいか、少し油断すると隣と絡まってしまうことが何度かありました。
オモリを重くし過ぎると巻き上げが楽しくなくなってしまうし、軽すぎると落下に時間を要します。
湖は水量が多いので、氷の割れ目やキノコ氷などはまだ見えません。
そのかわり、この日はとても大きな鳥を見ることができました。

オジロワシです。
切株のように見えたものをデジカメの光学30倍+デジタルズームで撮影しました。
偶然、飛び立つ瞬間をとらえました。
白い尾羽がくっきりと、そして黄色い足が見えます。
この日は早めに、14時には納竿しました。

二人で150匹ほどでしたが、ボウズ覚悟の釣行だったので予想外の収穫でした。
3か月近い氷上シーズンが始まりました。
春までの楽しみとなる小物&大物釣り、どんなドラマが待っているのでしょうか。