「釣れない2月」とはよく言ったもので、前回は久しぶりの大物無し・・・。
サクラマスの産卵床が大雨で流されてしまい、成魚が激減したという話もあります。
今回はどうだろうという不安から足取り重く、唯一の救いは先週よりも天気は悪くないことでした。
予報では朝だけ雪マークらしいけど、なんせ豪雪極寒地帯ですから過度な期待はしないようにします。
やや早めの出発だったせいか、或いは曇っているせいかなかなか明るくなりません。
そして・・・・・予想通り現地に近ずくと雪が降っていました。
気温はマイナス一桁という暖かさなので、これも先週よりは随分と楽です。

さて、湖に到着。
まだ7時前でした。

雪は小降りになりましたが、どんよりした天気で本当に晴れるのだろうか?
先客のスノーモービル送迎後になるので、まずは帰りを待ちます。

竹につけたオレンジ色の旗がたくさんあります。
これは、雪が多いのですぐに道は消えてしまいます。
そんな時に、この旗を目印に立てておくのです。
他にも、ワカサギ釣り穴の場所の目印用とか、あちこちに立っています。
さて、スノーモービルが帰ってきて、今回は迷わず、大好きなポイントに向かいます。
納得のポイントなら、例え釣れなくても後悔しないからです。

1年ぶりのポイントは、うまい具合にスノーモービルの跡が大物用の道になりました。
何もなければ、この道を作るだけでも大汗をかいてしまいますからね。
テント内の準備もそこそこに、大物用の穴を開けます。
空はいつの間にか青空になっていました。
しかし、この後は晴れたり降ったりの目まぐるしく変わる空になるのでした。

先週よりも楽~に準備をすることができました。
ところが、テントに戻るとワカサギが2匹しか釣れていないのです・・・。
今回は冷凍ワカサギがなく、エサは現地で簡単に調達できると思っていたのでした。
私も仕掛けを下ろしますがワカサギの反応はなく、どうしよう、場所を変更するか?
そんなことを話していると・・・グググッ、強い反応が竿先にやってきました。
ガクンガクンする強い引きで、電動リールが何度か止まりながら、何とか仕掛けのつなぎ目が見えて姿を現します。

ウグイです。
ガッカリ、今はワカサギが欲しいのに・・。
こんなんじゃだめだ!
外に出て穴の調査を開始!
あちこち3ヶ所調査して、いきなり2匹釣れた場所に移動を決めました。

大物仕掛けからは随分遠くなりますが、仕方がありません。
あけた穴の数は13個ですが、コツをつかめばそんなに大変ではありません。
湾の奥のポイントで、深さが3m弱のポイントでした。

最初の場所から距離にして20mも離れていませんが、足場の悪い新雪の道は遠く感じます。
このポイントも最初のうちだけで、すぐに釣れなくなってしまいましたが、エサの調達はできました。
今回は風弱く雪はほとんど降っていなかったので、アタリセンサーもセットします。
テントの引っ越しで、落ち着いたのは10時過ぎだったでしょうか。

久しぶりに可変アダプターをつけてみましたが、アタリが滅多に来なくて面白くありません。
大物の反応も全くなく「釣れない2月はもう来るのやめようかな」なんて考えたりもしていました。
そんな時に竿先が、いきなり穴に強く突き刺さりました。
軽く合わせを入れてスイッチオン!
先ほどのウグイとは、全く違う強い引きが伝わってきました。
電池がなくなったかなと思うほど抵抗が強くて、私的には1分もかかったような気がしていました。
ゴンゴン!強く引き込み小さいリールが逆回転し、竿はほとんど根元から曲がっています。
左の巻き上げスイッチはすぐに停止してしまいます。
左右の巻き上げスイッチを多用して、ポンピング式に巻き上げました。
そして姿を現したのが・・・。

アメマスでした。
この一匹で、これまでの苦労が報われた気分です。
ただ、テント内のワカサギ竿というのが気に入らないですね。
アタリセンサーのテストや、小本命のサクラマスではないことも不満です。
ただ、このアメマスはしっかりとサシを食べていたらしく、口に針がかりしていました。
テント内とはいえ安堵の気持に変わりはなく、このままワカサギが釣れなくてもいいかな、とさえ思ってしまいました。
つづく