層雲峡温泉は紅葉の時期が最も美しく、山や滝や川が、そして一番の見どころである柱状節理が特に目を奪われるほどの絶景となります。
今回は、その紅葉を観に行ってきました。
温泉街のコンビニ前からでも、それは見事に見えています。

ここへ来る途中、陸万と高山間で崖の崩落個所がありました。
大規模な崩落だったらしく、幅100m×高さ200mほどでしょうか?
国道からは離れていたので直接的な被害はなさそうですが、35年ほど前の大函での柱状節理の崩落事故を思い出してしまいました。
あの時は犠牲者が出てしまい、自然の恐ろしさを感じたものです。
さて、今回は黒岳ロープウェイにやってきました。

紅葉の時期のせいか、駐車場は係員の誘導が必要なほど混み合っています。
前の車が外国人のレンタカーらしく、係員のことを無視して駐車した上に運転が未熟だったせいで時間を食ってしまいます。
待合所は中国語ばかりで、ここにも台湾や中国からの観光客がたくさんいました。

ロープウェイは10分間隔で運行されていて、あまり待たずに改札が始まりました。
ゆっくりと動き出し、見やすい場所に立っていたので周りがよく見えました。

層雲峡市街を流れる川を眼下に見おろします。
ここはそれほど色付いていないようです。
はじめの解説は日本語で行われ、その後はスピーカーから英語でも流れています。
座っていた人たちも立ちあがって外を眺め、中国人は声がやたら大きくて騒々しいですね。
少し進むと山頂付近がよく見えてきて、雲に覆われて迫力がありました。

この様子では、ロープウェイ山頂駅は紅葉は終わっていると思われます。
所要時間は7分で、山頂駅に着きました。

入れ替わりで、下りる客が乗りこんでいます。
長い階段を上り山頂駅に着くと、売店やその上には食堂もありました。

外に出ると青い空が眩しいくらいに好い天気です。
この周囲は散策コースもあり、散策する人やさらに上を目指す人で賑わっていました。
私たちはリフトの切符も持っていたので、さらに上に向かいます。

振り返ると山頂駅があり、その屋上の展望台がやけに高く見えました。
リフト乗り場までは200mなので、あっという間に到着します。

広く整備された道で、傾斜も少なくて車椅子でも歩けそうでした。
以前、ゴールデンウィークに春スキーに来た時は一人乗りリフトでしたが、今はペアリフトに変わっています。
ボードを履いていないので調子が狂ってしまいましたが、リュックを膝に置いて乗車します。

やはり、山頂付近は雲に覆われていますね。
冬と違ってリフトの位置が低く、落ちても乗れそうな高さのところもありました。
風もなく、日差しが暖かくてのんびり気分でした。
所要時間は不明ですが、リフトが7合目に着きました。

ここは雪が降ったらしく、残雪がありました。
日蔭では、気温も随分と低く感じます。
ここは黒岳の7合目登山口なのです。

後方の建物は休憩所で、ココアなどの飲物も楽しめる喫茶でもあります。
しかし、一番重要な役割は登山の入山者の記帳所です。

私たちも途中まで散策がてら入山するので、一応記帳します。
ちょっと先まで上って、すぐに帰ってこようと考えていました。
黒岳は2度目でしたが、黒岳登山道ってこんなに岩だらけだったかな・・・。

しかも、岩以外の部分は濡れているのでぐちゃぐちゃだし、岩は滑りやすいのです。
もちろん角材で補強されてはいますが、中国の観光客は運動靴で登っていましたね。
少し登って下を見ると、早くもいい眺めです。

温泉街のホテルが小さく見えて、柱状節理の上はこんなんなってますと丸見えでした。
さあて、どこで引き返そうか・・・。
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