オホーツク海にも、ようやくカレイ釣りの季節がやってきました。
しかし、釣果は例年ほどではないらしく、予約時に船長さんからも過度な期待はせぬようにと・・。
控えめな私は、それならばとエサの量も減らして用意します。
釣り当日の天気予報は晴れでしたが、海へ向かう途中は急な雨に打たれました。

大粒の雨がバシバシとフロントガラスにぶつかってきます。
しかし、行く先は明るくなっているので心配はしていませんでした。
一夜が明けました。
目覚ましをかけ間違って、目覚めたのは3時でしたが・・。
船着き場に行くと、霧で遠くは見えません。

このぶんだと、釣り場まで時間がかかるかなと予想しました。
船長に昨夜聞いた時は6人だったはず・・・。

10人くらいいそうだなあ?
船長が到着して、他の釣り客がなかなか乗船しないので変だなあと思っていました。
結局、他の釣り船の人たちが混ざっていただけでした。

霧の中、いざ出航です。
この霧なので、慎重な船長はいつもより速度を落として進みます。
港内を出る前に警笛を鳴らしたので何だろうと思ったら、前方に小型のボートが釣りをしていました。
危ないですねえ。
外海に出ても霧は濃いままですが、いくぶん加速して波のない海を進みます。


ぼんやりと太陽が見えますが、この状況はずうっと続きます。
ようやく釣り場に着いて仕掛けを下ろしますが、どういう訳かカジカしか釣れません。
釣り人の中にはカレイばかり釣っている人もいて、仕掛けやエサを見る限り大きな違いはなさそうでした。
やっとマガレイが釣れてもリリースサイズという地獄はしばらく続きました。
もちろん仕掛けを交換したり、いろいろ努力はしましたが、船長さんもわからんとのこと・・。
べた凪で潮の流れがないので船は不自然な揺れをします。
これが釣れない悪循環で胃がムカムカしてきますが、冷汗まで出た危ない一歩手前で回復します。
それでも、状況は変化します。
私たちに、大きくていいマガレイが釣れる時間もやってきます。
こうなると船酔いはどこかへ吹っ飛び、予定していた固定しての動画撮影を試みます。

不思議なことに、カメラを回すと全体が釣れなくなってしまいました。
さらには、私だけに型の好いマガレイが釣れてきたのでした。
20分間の間、キープしたカレイは私だけという不思議な時間でした。
他のみなさん、声援ありがとうございました。
カレイは狭い領域に限って釣れるらしく、移動は何度となく繰り返します。

カジカ以外の外道は、スナガレイ・カワガレイ・ソウハチでした。
ほとんど陸が見えない霧は最後まで続きましたが、次第に気温は暖かくなります。
途中、一度だけTシャツになりましたが、他のみなさんは防寒着のままでしたね。
まあ、それが当たり前なんですが・・・。
エサをいつもより減らしたのは失敗で、最後は足りないくらいでした。

思ったよりも釣果はあり、30Lくらいのマガレイを持ち帰ることができました。
陸地から聞こえる正午のサイレンが合図で、後半は短く感じた釣りが終了です。

帰ってきた港は、朝と何ら変わらない濃い霧に包まれていました。
久しぶりの釣り船だったせいか、かなり疲れていました。
食欲だけは変わりませんでしたが・・・。
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