今シーズンは、昨年以上にマガレイが釣れていないらしいですね。
ということで、早めに船のカレイ釣りを終わらせようと予約を入れていました。
数日前に、釣り船の船長さんから「カレイがさっぱり釣れていないので、ブリジギングをメインに。カレイも狙えるが、期待はできない・・」とのことでした。
Kさんには、ブリの道具を貸してくださるとのことで、予定より少し早いブリジギング初体験となります。
私は、1年前からコツコツと少しづつ準備をしてきたので、突然ともいえるチャンスに焦りさえありました。
というのも、ラインシステムまでは準備をしておらず、前々日に急きょ結びました。
もちろん何度か練習はしていたので、思ったよりも楽に結ぶことができました。
前日の出発時には、雨が降っていました。

気温は低くても湿度が高くて、イヤーな天気です。
しかし、明日の予報は曇りなので、暑くはなさそうでした。
海岸線を走る頃には、随分と青空も見えてきました。

このぶんだと、翌日の雨はなさそうですね。
港近くの、トイレと炊事場のある駐車スペースで車中泊をしました。
翌朝、3時半に目覚ましをセットしましたが、二度寝をしてしまい慌てて起きました・・。
顔を洗ってすぐに出発し、釣り船の駐車場へ到着!

カレイの道具もあるので、少々荷物が多いです。
船長が到着して聞くと、いつもの浅場にはもうカレイはいないとのことで、手巻きカレイ竿は車に戻すことになりました。
スピニングリールの8000番とジギングロッド、それと電動リールのカレイロッドを積み込みます。

今回は6名で出航なので、余裕があっていいですね。
船上には、カレイ釣りとは違った期待や緊張感がありましたね。
霧の港を出てからも視界は悪く、前回ほどではないにしても慎重に船は走りました。

海面はほぼべた凪で、今回は胃の調子もいいので安心です。
約15分ほどで釣り場に到着しました。
魚探には、ベイトがたくさん映っているとのことです。
底まで35mくらいでしょうか、170gのジグは思ったよりも着底に時間を要します。
くるくる回転しながら、ルアーのぐるぐるXの様に落ちるので時間がかかるのでしょう。
テレビなどで観てどんなふうにジギングするのかはわかっていても、観るとやるとは随分違います。
いろいろ試しているうちに、後方で何かがヒットしたようです。

しかし、釣れたのはフグでした。
35cmくらいはありそうな立派なフグです。
6時過ぎのことでした。
そして6時半過ぎです。
私の横で、電動リールを借りてジギングしていたKさんに何かがヒットした様子・・・。
電動で巻き上げているうちに、魚が走りだしました。
この様子を横で見ていて、これは間違いなく青物だと確信しました。

一度数メートルまで浮上したときに魚体を確認しましたが、すぐに潜ってしまいました。
必死に耐えて巻き上げて、ようやくネットに収まります。
ドラグが緩かったせいでかなり苦労しました。
揚がった瞬間に、皆さんから拍手をしていただきました。

64cm・2.4kgのワラサです。
小さいアキアジくらいの大きさですが、そのファイトはさすがに青物です。

初青物、美しいですねえ。
私を含め、みなさん真剣にジギングに励みますが、次が来ません・・・。
場所を移動し、次の場所ではあちこちでナブラが見えました。
時々大きな魚が海面にまで飛び出し、船上のテンションは最高潮です。
しかし、見える魚は釣れないとはよく言ったもので、反応はコイツだけです。

「俺で悪かったな!」みたいな顔が面白いです。
初心者には簡単には釣れないのか?
ジギングになっていないのか?
フグ以外の魚は釣れず、時間だけがゆっくりと流れて行きます。
それでも、慣れてくるとジギングは朝とは違って動きがよくなり、ビデオなどで観たイメージの動きになっていると思います・・・たぶん。
しかし、青物がヒットしなくては雲をつかむような作業です。

時々移動します。
深くても40mちょっとくらいです。
時間の経過とともに、疲れもあってカレイ釣りを始める人が増えてきます。
Kさんは、一本釣っているので余裕でカレイ釣りですが・・。

しかし、釣れるのはフグばかりです。
しまいには、気が付くとカレイ仕掛けの針が3本とも噛み切られていました。
フグ恐るべし・・。
ビデオなどを観ていると、ジギングって恐ろしく体力使いそうだなって思っていました。
30分持つかなって・・自信がなかったのですが、全身を使う訳ではないので腕っ節が強ければなんとかなるようです。

移動中は、体を休めるには最高の時間ですね。
10時前には太陽が顔を出し、暑くて汗だくになっていました。
11時過ぎには、潮の流れが速くなってきました。
ジグを少しだけ重いものに変更し、最後の力を振り絞ります。
納竿の正午まで、残り20分になった頃でした・・・。
底に落として数回しゃくったところで・・ググッと重くなりました。
条件反射で思いきり合わせを入れて、さらにこれでどうだ!と、大合わせを入れます。
・・・数回巻くと、いきなりドラグが引き出されます。
???ドラグは、自分的には信じられないくらい締めてあったのに・・・。
これは間違いなく大きな青物だ!

数回巻くとビュービューとドラグが出て行きます。
切れないだろうか?
自分で結んだノットの心配をします。
こんなに硬くていいのだろうか?と思っていたジグウエイト210gのロッドが、いとも簡単に弧を描いています。
それでも、確実に魚は近づいているのがわかり、船長さんも他のみなさんも固唾をのんで海面を見ています。
もちろん、ジギングをしながらです。
そして、やや船から離れた4mほどの所に魚体が抵抗しながら浮き上がってくるのが見えて、おおデカイと歓声が上がりました。
あとはもう簡単に引き寄せられて、タモ網に吸い寄せられるようにネットイン!

船長が計測すると80cmあり、ブリは尻尾が長いので意外と体長は長いことを知ります。
口の中に指を入れて持っていると、ブリが噛みつくようなハグハグした感触がありますが、痛くはなく何だかくすぐったいですね。
Kさんの魚と同じく、船長さんが内臓を取り出し血抜きもしてくれました。

大変助かります。
今回のヒットジグです。

冬場にシルバー系のジグを探していた時、なかなかなくてやむなく買ったダイワ製です。
尾の部分には、まだカバーが付いています。
時間的にも残り僅かで、すでに大満足だったのでそのまま片づけを始めました。
そして、納竿寄港です。

カレイ釣りなら遠いので35~40分はかかりますが、15分で帰ってきました。
近くて楽ですね。
日焼け対策が顔面しかしていなかったので、首と腕がヒリヒリしています。
さらには、両腕の筋肉痛がかなりのものです。