予定していたアキアジ釣行は、二つの台風の影響で延期せざるを得なくなりました。
次の休みは一日しかなかったので、近場でジギングをといつもの船長に聞いてみます。
幸運なことに、その日は一人しか予約が入っていないとのことです。
そして前日・・・・・。
朝から一日中雨です。
しかし、翌日は晴れという予報ですが、台風一過のうねりがどうなっているのか?
仕事が終わり、雨の夜道を安全運転で海へと走ります。

途中の道の駅休憩も、雨が降っていてあずましくないですね。
港の駐車場に着きました。
雨のせいか、車中泊している人は少なく、雨音だけが聞こえていました。
翌朝に備えて飲酒は控え目に、早々に横になりました。
目覚ましは4時半です。
外に出てみると、東の空が明るくなっていました。

天気予報通り、間違いなく晴れです!
あとは波の状態がどうなのか?
心配は尽きませんね、船に弱い者としては・・・。
乗船者が揃い、少し早めに出航です。

この日は、すでに朝陽が見えていました。
そして、波の状態は?

うねりもなく、昨日までの荒波はすっかり消えていました。
乗船するまでは胃がムカムカしていましたが、不思議なことに静かな海を見ると気分も好くなるようです。
時化後の海に青物の状態はどうなのか?
まだまだ、期待と不安で一杯でした。
この日はやや遠く、25分ほど要して釣り場に着きました。
早速ジグを投入します。
魚探に魚の反応があるといいますがアタリはなく、フグが時々釣れました。
釣れない時間が長く続きましたが、6時40分過ぎのことです。
底から数巻きで、ようやくヒットします。

はじめはさほど重くはなかったのですが、10mほど巻き上げてから強烈な引きが伝わってきました。
ドラグが出され、ハンドルは1回転程しか回せません。
一番重かった80cmの時よりもはるかに重いブリです。
しかし、リーダーが見えた時にバレてしまいました。
残念!
そしてその15分後・・・再ヒット!

重量はありませんが、よく走る引きの強い青物です。
軽快なファイトが面白い魚で、サイズが小さくても楽しいのがこの釣りです。
難なく船長のタモに吸い込まれました。

小ぶりなワラサですが、太っているので美味しいでしょう。
これから釣れる青物は、釣れる数は少なくなってきますが型の良いものが多くなってくるそうです。
その後は2度バラシです。
ヒットして安心したせいか、油断があったのか、ウエアラブルカメラのスイッチを入れようとしている時にバラシ・・・。
次は隣の方がヒットして、邪魔にならないように巻き上げている時にアタリがあり、結構な引きだったにもかかわらず、隣の魚に絡んだと勝手に解釈して、自分にもヒットしていることに気付いた時にはフックアウトでした。
そして、とうとう青物は気配を消してしまいます・・・。
たまに、こんなのが釣れてきます。

このように、掛かりどころが口ではない場合、とても重くてヒットした瞬間は青物かと勘違いしてしまいます。
返しがあるので、皮にかかるとなかなか外れません。
船長が情報や経験をフルに活用してポイントを探りますが、この日はなかなかうまくは行きませんでした。

唯一の救いは、船酔いの影におびえることなく楽しめたことでしょうか。
太陽が雲に隠れることはありませんでしたが、前回ほど暑くはなく過ごしやすかったですね。
漁場には釣れるポイントがあるそうですが、漁の真っ最中なので近づくことはできません。
そこへ、船長の友人の船がやってきました。
高性能の魚群探知機がついているらしく、今この下には青物はいないと言います。
そんなこと聞いたら釣る気がなくなってしまいますね・・・。
そんなその方はというと、電動リールの自動巻き上げ機能での置き竿ジギングです。
これが結構釣れるらしく、寝ている間にヒットすることもしばしばとのこと。
しばらくおしゃべりをしていましたが、あまりにも釣れないので移動してしまいました。
それからしばらくして、その方から船長に電話がありました。
いまデカイの釣ったからいらないか?
さっそくそちらに移動です。
船同士を近づけ、こちらからタモを差し出し、相手の方がブリをブン投げます!
タモにすっぽり入りますが、一人では持ち上がらず、私が手伝いをしました。
なんでも、持って帰ると奥様に怒られてしまうので引きとってほしいとのことでした。

なんとも巨大な、見たことのない大きなブリです。
1m以上あり、重さは12.5kgもありました。
先月末、私たちの仲間が12.3kgのブリを釣り上げたと聞いていました。
その時は大きさに対して認識が薄く、ちょっとだけうらやましい程度でした。
しかし、それとほぼ同じ大きさのブリを見ると違いますね。
さぞ美味しかったでしょう!
さぞ重たかったでしょう!
うらやましすぎます!
ここの海の下でこんなのがいるんだと、みなさん燃えたのは言うまでもないですね。
そして燃え尽きそうになった50分後のこと・・・。

ついに来ました。
なかなかの重量感。

太ってます。
72cmしかないのに3.8kgもあります。
これは美味しいでしょう。
さらに8分後。
これは底から6巻きほどで食ってきました。
いいファイトしますね。

海の底から上がってきた魚が見えた時、ほっとしますね。
しかし、一回ではタモに入らす、強烈な引きで嫌がります。
しかし、ここまで来ると安心です。

先ほどのと長さは同じくらいでした。
時間はすでに12時45分です。
これでもう十分でしたが、漁場が空いたらしいのでそちらに向かいます。
期待一杯にジギングしましたが、この日は青物が不在らしく14時に納竿としました。

帰りも船酔いしなかったせいか食べて飲んでから、最後尾の振動の激しいベッドで青空を眺めていました。
失敗の反省と、次の挑戦のことを考えつつの帰港です。
次こそは、天気次第ではありますが、アキアジ釣りしたいですね。
最後に、乗船客に楽しくたくさん釣ってほしいという無償の時間延長をしてくださった船長に感謝!