船酔いのない季節と申しますか、半月もの間全く波がありません。
私にとってはいいことですが、ブリ釣りにおいてはどうなんでしょう?
そのせいかどうかはわかりませんが、ここ最近は釣果がおもわしくないようです。
今回は再び紋別沖で、いつもの船に新しい魚探が導入されたそうなので、こちらも楽しみです。
今回も、前回の船同様に通常よりも1時間早い出航です。

3時半だと、まだこんな暗さです。
でも、よく晴れそうな空なので日焼け対策をしっかりしました。
4時少し前には出航し、この時間にはもう明るくなっていました。

前回好調だったジグが張り切っているように見えます。
会場は湖のように波がなく、船は滑るように沖を目指します。
少しすると、船の前方が赤くなってきました。

上着を着ていると少し暑いくらいに感じるほどですが、動いている船上は風を受けてTシャツでは寒いですね。
雲が見当たらないので、麦わら帽子を持ってくるべきだったかなあ?
などと考えながら、この日の釣りに想いを馳せます。
真新しい魚探を見ながら、あれこれ船長と話をするのも楽しいですね。

船長と話しこんでいるうちに、前方に朝陽が昇り始めました。

昇り始めて間もなくポイントに着いてしまったので、朝陽の写真はこれだけです。
期待を込めて、40m弱の底までジグを下ろし、肩慣らしのワンピッチジャークで全層ジギングしてみます。
比較的ゆっくり巻きの釣り人に何かがヒットしますが、ロッドの曲り方からして青物ではなさそうです。
上がった魚は、予想通りフグでした。
今回乗船の7人中3人が初体験とのことです。
しかし、初体験の方は侮れません。
初体験者だって、最初に釣れたり竿頭になることもよくあります。
釣り始めてから15分後のこと・・・。
ズン!ときました。
合わせを確実に2回入れてから、アクションカメラのスイッチを入れます。

前方には、昇り始めた朝陽が赤く眩しいくらいです。
いつもながら青物の引きは特別で、グイグイと引き込まれる強靭なパワーには喜びを隠しきれませんね。
私にアタリがある前にKさんにもアタリがあったそうですが、消えてしまったそうです。
魚探には青物は一匹しか映っていないそうなので、Kさんの次に私のジグに食いついたのかもしれません。
そうこうしているうちに、海中からギラリと魚体が光りネットインします。

3.5kgくらいでしょうか。
一本出るとホッとしますね。
船上にも活気がみなぎります。
その5分後のことでした・・・。
一本釣った余裕からかボーっとしていて、気付くのが遅れました。
とっくに着底しているはずなのに、ラインが出続けています。
深さは40mほどなのに、気付いた時には100m以上出ていたので、何者かがジグを咥えていることを確信して巻きました。
すると、いきなりの重量感が伝わり合わせに至ったのです。

かなりラインが出されてしまっているので、船の右斜め前にラインが走っています。
私が一番前だったので、誰にも迷惑をかけずにファイトできたのは幸いでした。
今年のレギュラーサイズの4kg位かなあなどと余裕で楽しんでいましたが、途中から強烈に引き始めました。
残り50m位からドラグが鳴り始め、片手ではしんどくなってきました。

右手がだるくなってきたので、もう両手で支えるしかありません。
それでも、少しづつは巻けているので絶望はしませんが、ロッドがミシミシいっていて怖い・・・。
船長が追い打ちをかけるように「こないだ竿折った人いるからなあ・・・」なんて言ってます。
もう、人ごとだと思って・・・。
奮闘すること3分半・・・ようやく魚体が見えて、ショックリーダーに入ります。
最後は、案外簡単に寄せて無事ネットインしましたが、明らかにこれまでに釣ったことのない大きさでした。

ブリの実測は88cm・6.7kgで、もっと重量があるかと思いましたが、頭に針掛かりしていたので重かったのでしょう。
9kg位のブリが口に掛かった場合、たぶんこんなファイトなんだろうという疑似体験ができました。
結局、4分近くもファイトしていたので、さすがに座り込んでしまいました。
右腕が痛いくらいに疲れていました。
私は、この一本でこの日の運を使い果たしてしまったようです。

その後は、提灯フグの尻尾にスレ掛かり。
11時過ぎには他の釣り人とダブルヒットしますが、ファイト中に私だけバラシ・・・。
それだけでしたね。
あまりにも天気が好くて、海水も澄んでいました。

海面に自分の影が映っています。
その影が海中深くにも透き通っていました。
この日も、遊魚船があちこちにあります。

波がないので、ゴムボートも出ていましたね。
青物は時々魚探に映りますが、なかなか食いません。
そのうち姿を消してしまったり、なかなか渋い状況でした。
なかなかアタリがなく苦しんでいたKさんに、9時半ようやくヒット!
Kさんにもフグは釣れていたので心配しましたが、引き込み方が半端ない強さに青物を確信しました。

魚影が見えてくると、ここからバラした経験はなかったので安心していました。
最後はタモ網にすうっと寄せてネットインします。

4kgくらいでしょうか、丸々していました。
Kさん「長かったー」うれしい一言でした。

初使用のジグでゲットです。
片側には刀のような波紋がありますが、カムイだったでしょうか?
随分前に買ったので、すっかり忘れてしまいました。
時間延長して粘りましたが全員ゲットとはいかず、一番釣った方の好意で全員お持ち帰りとはなりました。
それでも、昨年の同時期と比べると釣れていると言えます。
次回は8月、楽しみですねえ。
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