中尊寺入口は、バス停から眼と鼻の先でした。

入口から坂になっていますが、これが表参道の月見坂です。
中尊寺は標高130mの長い丘陵にあるため、この坂を上って本堂や金堂へ向かいます。
観光バスなどは、金堂近くにある駐車場で降車するので、この風情は味わうことができない場合もあります。

江戸時代に伊達藩が植樹した、樹齢300年を数える老杉が両脇に聳え立つ様は荘厳という言葉が最も似合うでしょう。
しかし、この坂はなかなかの急こう配でして、手すり替わりのロープまで備えてあります。
しばらく歩くと急こう配から緩やかになりました。

門の横には売店があり、少し観光地っぽい雰囲気も出てきました。
平泉と言えば、義経や弁慶が思い浮かぶと思います。

初めに現れたのが弁慶堂です。

お堂の中を見ると、武蔵坊弁慶と源義経にまつわる像が安置されていて、もちろん弁慶像と義経像もありました。
藤原家と義経の関わりは、多くの方が御存じと思われますので割愛させていただきます。
弁慶堂を過ぎて、右手に見晴らしの良い場所がありました。

束稲山・北上川・衣川を眺望することが出来、こんな高い所まで上ってきたのかと気付かされます。
かの松尾芭蕉もここで一休みして、在りし日の平泉の栄華に想いを馳せただろうと言われています。

杉林は続いています。
紹介したお堂以外にも、小さいお堂が途中途中にありました。
こちらは地蔵堂。

おみくじやお守りなどの小さな販売所が隣にあります。
すぐ隣には薬師堂がありました。

こちらは中が見えませんでした。
もうすぐ本堂がありますが、参道が賑やかになってきました。

盆栽や鉢花が展示されています。
菊の一輪花もずらりと並んでいます。
そして、本堂への入口の門がありました。

この石段を上ると目の前に本堂がありました。
広い境内には、たくさんの参拝客がいました。

これが中尊寺の本堂です。
本堂は明治42年に再建されたもので、多くの法要や儀式、行事が行われているそうです。

中央には線香を立てる大きな鉢があり、行列が出来ていました。
中は自由に拝観できるので、靴を脱いで階段を上ります。

中央には大きな金ピカの仏像があります。
この仏像は、初代清衡が中尊寺造営の折「丈六皆金色の釈迦如来」を中尊寺の本尊に安置したことに倣って、平成25年に建立したものです。
どうりでピカピカなんですね。
本尊の両脇には、伝教大師最長より灯し続ける本山である比叡山延暦寺の「不滅の法灯」が分燈されています。
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