出場したかったおけと湖のわかさぎ釣り大会ですが、今回ようやく望みが叶いました。
しかし、イベントがあるときは必ず邪魔が入ります。
低気圧の接近によって、またしても大荒れの予報でした。
しかし、天気予報では置戸町を見る限り、風は強そうですが晴れの予報でした。
ならば、石北峠を超えることができれば何とかなるだろうと出発!
はじめのうちは雪も少なくて、こんなものかと走っていましたが、層雲峡付近から荒れ始めます。

更に、助手席のワイパーがフロントガラスに凍り付き、無理に剥がしたものだからゴムが引きちぎれてしまいました。
幸い運転席からの影響はなく視界は確保されましたが、大雪湖付近の谷から吹き上げてくる粉雪がホワイトアウトになります。
吹き溜まりでハンドルを取られそうになったり、大変疲れる運転でした。
峠を下りて温根湯温泉付近では青空が現れ、舗装路面も見えてきました。

しかし、時々つるつるのアイスバーンもあるので油断はできません。
道の駅おんねゆを過ぎて、すぐに「そば処 福住」があります。

12時前だったので他の客の車がなくて休みかと思いましたが、営業中の看板がありました。
板のスロープが面白いですね。
たわみは少なくて意外に安定しています。
ずいぶんと昔、ここがドライブインのようなラーメン店だった頃にはよく寄っていました。
タラバガニ足が3本ほど入って1500円くらいでした。
今はもう夢のような話ですね。
内装は変わっていますが、店内の構造は同じです。

小上がりに座って注文してから待っていると、ポツポツと客が入ってきます。
釣り仲間が他の町で食べている食事をLINEで見ながら待ちますが、なかなか運ばれてきません。
後でわかったことですが、この店は平均的な店に比べるとやや遅めです。

つい先日も食べたばかりでしたが、仲間のメニューに多大な影響を受けたかつ丼&そばセットです。
どちらも甘くて、子供向けですね。
私は子供だからこんな味も好きですが・・・。
もう一品はお馴染みのそばです。

納豆そばです。
しっかりとしたそばのコシが美味しいですが、そば源の納豆そばのほうが好みです。
食事を済ませて、温泉街を横目に留辺蘂にあるホームセンターを目指します。

ここで、ゴムが引きちぎられた助手席のワイパーを買います。
交換型のワイパーだったので、お目当ての交換ワイパーゴムはありましたが、他のメーカーの一式セットの方が安く一瞬悩みました。
視界の確保が完璧に復帰して、目指すは置戸町の鹿の子ダムです。
晴れてはいましたが、風が強かったので吹き溜まりやホワイトアウトが行く先を阻みます。

それでも、14時半過ぎには目的地が見えてきました。
ダム湖の駐車場に下りてみると、車はわずか数台しかありません。

見える限りテントは二張りと、翌日の大会用のイベントテントのみですね。
途中の道は30cm近く埋まってしまう、所謂ズボベチャです。
ソリを牽きながらのズボベチャは大変です。
濡れたソリの底には雪が付着して異常に重くなるし、仲間の待つポイントに着く頃にはヘトヘトでした。

しかし、手伝いをしていただいたお陰で設営は難なく完了です。
風も強かったので、ペグをしっかり張って安心し、ここから談笑タイムです。
ワカサギ釣りですが、道具すら出さずおしゃべりをしていただけです。
今年の大会は、この釣り場の主と言われている名人が復帰し、道内各地のオーソリティ達が集結すると聞いていたので、頭から入賞は考えず楽しむことに重点を置くことにしていました。
ちなみに、このもう一張りの釣り人の話では、一匹も釣れなかったそうです。
今シーズンは解禁から厳しい釣果だと聞いていたことを、現実に思い知らされたのでした。
一応この釣りポイントのワカサギの様子などは魚探でチェックしてここならと思いましたが、翌日になってその努力は報われないことになってしまうのです。

太陽が山際に近づいてきたので、お開きにして各自車に戻りました。
置戸町から訓子府町に移動して、温泉を楽しむことにします。

訓子府町温泉保養センターです。
入浴料金は380円と格安で、シャンプーはありませんがボディソープは置いてありました。
猛吹雪とズボベチャとテント設営の疲れ?は、ここでしっかり癒します。
さて、大会当日です。
夜が明けるまで車内で朝食を食べていると、次々に大会の参加者がやってきていました。
キャップライトを一つしか持ってきていなかったので、完全に明るくなってから準備することにします。

湖上には、すでにたくさんのテントが立っています。
途中のズボベチャ道は、昨日仲間が踏み固めていたので凍っていて埋まることはありません。
テントも無事で異常はありません。

さっそく準備を始めます。
近くには、最近知り合ったまーまーさんや鯉ワカさんなどのワカサギ名人たちが勢ぞろいしていますね。
この時点では、まだ自分のテントの下にはワカサギ達が群れていると思い込んでいました。
駐車場を見ると、すでに入り口近くまで増えてきています。

駐車場に簡易トイレが2基設置されていて、トイレットペーパーが用意されているしきれいで臭いもほとんど感じられません。
女性でも安心して利用できます。
8時近くになると、大会本部のあるテントでは大会後の昼食会場の準備をしていました。

時々、大会役員がメガホンを使っていろいろ説明をしています。
大会の受付は、本部で名前を告げて会費を支払うと、首から下げる参加証と参加証と同じ番号が書かれた魚袋が封筒に入っています。
バーベキュー用の炭火も熾しているので、香ばしい匂いもしています。
そろそろ試し釣りをと仕掛けを下ろしますが、なんだか様子がおかしい・・・。
魚探に映るのは自分の仕掛けと不明のもので、いくら誘っても釣れません。
隣のテントの仲間もダメとのことです。
開始時間の9時が近づいた頃、仲間のテントが移動準備をします。
私たちも移動を決意して、とりあえず沖の方にドリルと魚探を持って向かいましたが、そこはズボベチャポイントでした。
それでもいくらか反応のある穴があったので、取り急ぎテントを運び雪で裾を固めます。
先に移動を済ませた仲間が荷物の残りを運んでくれたので助かりました、感謝です。
実は全速力での移動とズボベチャによって、この時点ですっかり体力を失っていたのでした。

その後、9時半過ぎには準備が整って、すぐに一匹目・・2匹目と釣れました。
この調子なら何とか3桁いけるかなと、淡い希望を持ちます。

座る位置を選んでいては椅子が埋まってしまうので、今回は止むを得ず変な陣形です。
左利きのKさんと右利きの私が並んで座って使いやすい配置なので、この日はなんだか疲れます。

大会中には、主催者からココアの差し入れもあり、メガホンで残り時間や各案内が聞こえてきます。
テント内は、暖かい日差しがあるのでストーブは必要なく快適でした。
ただし、4匹を釣った時から全く釣れなくなってしまいました。
周囲から聞こえてくる声も、全く釣れないというものばかり・・・。

ラスト30分になると、もう完全に諦めました。
仲間のテントに行ってみても、予想外の大苦戦のようです。
結局、時間前に仕掛けをしまいました。
私はあの4匹からその後は全く釣れず、Kさんは9匹とツ抜けられず終了。
大会終了の放送があり、各自釣果を自分の番号の書かれた袋に入れて本部に持ち込みます。
おにぎりが2個と豚汁、そしてワカサギの天ぷら。
鹿肉のジンギスカンは焼き上がり待ちです。

釣果の受付に長い行列ができていますが、それを聞いていた私たちは、早めに切り上げて並ばずに済みました。
食事をしながら、結果発表と表彰式が同時進行します。
その後はお待ちかねの抽選会です。

後で知ったのですが、外れなしの全員に何かが当たります。
私は三升漬け、Kさんはバスクリンの利き湯セットでした。
その後、テントに戻って片づけをして車に戻りましたが、自宅に戻ってから本部に預けたワカサギを持ち帰り忘れしたことに気付きました。
13匹ですけど・・・。

昨年から、一部参加者の大量寄せ餌によってワカサギが一カ所に寄せられてしまい、釣果には大きなムラが出ているようです。
次回の大会はこれに対抗した撒き餌が増えるとなると、環境汚染問題が発生しないとは限らず、釣り大会としての公平公正さも疑問視されるでしょう。
今回、誰もが認める真の実力者の釣果を見ても、明らかに少ないことをみれば公平ではないことが一目瞭然で、小さい釣り場であるが故の撒き餌の影響は厳正な運営を大会本部に求めざるを得ないでしょう。
フェアに戦いたいと願うのは私だけではないと思われます。
しかし、何はともあれ、楽しく過ごさせていただいた関係各位に、この場をお借りしましてお礼を申し上げます。
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