夜中に目が覚めて外を見ると、駐車場の白線内は車がびっしりでした。
明るくなって再び外を見ても、やはり混雑は続いています。
混雑を避けて出発し、コンビニで朝食を済ませて阿寒方面へと走りました。

途中で、朝ドラマを観るために電波状態の好い場所で車を停めて楽しみます。
今期のひよっこは、前作が駄作だったので余計に面白く感じます。
鶴居村経由で向かったので、鶴居村民の森オートキャンプ場も偶然見ることができました。
まりも国道240に出ると、すぐに道の駅阿寒丹頂の里でした。

道の駅は、道路を挟んで両側にあります。
この建物の裏側にタンチョウがいるようです。

案内板に従って歩いていきました。
建物までの路の周囲は、果実園になっているようです。
そこにツルセンターがあるようです。

150mくらいでしょうか?

道の駅と同じような形の建物ですね。
入館料を支払って中に入りました。

中は3階分の広い吹き抜けになっています。
野鳥のはく製が展示されています。

丹頂の映像や展示コーナーもありました。
次に、屋外へ通じるドアを開けます。

冬になると、ここに丹頂がやってきて、写真家達が並ぶそうです。
右手に広いケージがありました。

中にいたのはマナヅルです。
4年前に上野動物園からやってきたそうです。
人工飼育されていたので人慣れしているせいか、私たちの姿を見ると近寄ってきました。
将来的には、お見合いをして繁殖をという計画もあるそうです。
マナヅルの奥に進むと、2mほどの高さにフェンスがありました。

こんな場所に、タバコを吸って入ってくる人はいないと思いますが・・・。
いろんな人がいるんでしょうね。
中に入ると、小高い位置からタンチョウのケージが見渡せます。
ケージは二つありました。

右のケージには、番いのタンチョウがいます。
飛び出してしまわないように、上部がネットで覆われています。

こんなに近くからタンチョウを見るのは初めてで、その大きさと優雅さ気品に圧倒されます。
左のケージに目を移すと・・・。

こちらのケージはタンチョウが一羽しかおらず、上部に網はなく開放的です。
先客がガイドさんの説明を聞いていました。
先客の説明が終わったところで上から見ていると、ガイドさんが近くから見られるので下りてきませんかと促してくれました。

ケージ内は自然に近い状態に造られています。
このタンチョウは、飛んでいってしまわないように片羽が切られています。
ここから出て行っても、野生では生きていけないからなのです。
説明を聞いているときに、カラスが侵入しました。
突然にタンチョウはカラスを威嚇し、追い払う場面を目撃しました。

タンチョウが、池の向こうの枯草を集めたところに歩いて行きました。
ズームしてみると、何やら丸いものがあります。

そうです、タンチョウの卵なんです。
カラスを追い払ったのも、この卵を守るためだったのですね。
この卵、実は本物ではなく作りものとのことです。
このタンチョウはムックといい、ここで生まれました。
タンチョウの着ぐるみを着た飼育員に育てられていましたが、病気になってしまい着ぐるみでの飼育を断念せざるを得ませんでした。
やがてムックは自分を人間だと思い込んでしまったのか、人間に慣れきってしまいました。
更には、この飼育員に恋をしてしまったそうで、毎年卵を産むようになりました。
野生のタンチョウがやって来て、本当の有精卵の卵を産んでくれることを願っていますが、今のところ野生のタンチョウがやって来ても追い払ってしまうそうです。

ムックは、そのまま卵を温めはじめ動かなくなってしまいました。
このセンターの中の、一人の飼育員に恋をしたタンチョウ・ムックの恋物語でした。
何だかちょっと、切ない話でしたね。
係の方にお礼を言って、その場を後にしました。
建物を裏側から見ると・・・。

このようになっています。
冬になると、この右側にタンチョウがやってきて、たくさんのカメラマンも集まるそうです。
それで、シーズン券も存在するのですね。
再び建物に戻り、タンチョウの映像を観たり展示物を観察しました。
道の駅までの広い歩道にはサクラが僅かに咲いていて、気温も上昇して暖かくなっていました。
釧路市内を通り抜け、向かうはカキの街です。
コンキリエは混雑していると予想して通り過ぎ、昨年腹いっぱい牡蠣を食べたあの場所です。

厚岸漁協直売所ですね。
道路を挟んで反対側にも駐車場がありますが、どちらもほぼ満車状態でした。
運良く空きがあったので車を停めて、さっそく中へ入ります。

入口の右側に牡蠣が売られていて、他にも鮮魚や加工品などが盛りだくさんです。
前回は、入口近くの水槽から牡蠣を購入して、一番奥のテーブルで食べました。

今回は、一番奥のテーブルがある場所のすぐ横に牡蠣を並べて販売していました。
これならここで購入して、すぐ横で食べられますね。
まるえもんとかきえもんの違いは、宮城県の稚貝を使ったものと厚岸産の稚貝を使っているかの違いで、厚岸のものだと宮城産よりも更に一年生育期間が必要とのことでした。

生食用に4個と、蒸し用に10個買いました。
蒸し牡蠣は電子レンジで個数分×1分間です。

食べる場所はこのような大雑把な場所ですが、安く食べられるので文句は言えません。
蒸し牡蠣は簡単ですが、生牡蠣はコツをつかむまで貝を開くのが大変でした。

真ん中の牡蠣ははずれでしたね。
3LじゃなくてLでした。
前回食べ過ぎたので、今回はこれで十分満足でした。
牡蠣の佃煮が美味しかったので欲しかったのですが、今回はありませんでした。