昨シーズンほとんど釣れなかった5の沢が回復して、いつもの糠平湖に戻った訳ではありませんでした。
小型のワカサギに翻弄されたり、鱒達に仕掛けを壊されることもあり、釣果は意外に伸びていません。
しかし、国立公園内の素晴らしいロケーションは、変わらずいつものままなのです。
今回は上士幌の天候しか見ておらず、現地の天気さえ良ければと軽く考えていました。

途中から進行方向は除雪されていましたが、対向車線は20cm以上の積雪で除雪はされていませんでした。
これが対向車とすれ違う時に、一瞬ホワイトアウトになってしまうのです。
特に大型車とすれ違う時は注意が必要でした。
今回は日曜日ということで、五の沢駐車帯が混雑するだろうと予想して早めに着きました。
車内で朝食を食べている時に、時間通り友人が到着しました。
明るくなるのを待ってから出発して、林の道を歩きました。

林の中にも倒木が見られました。
林の道は足元が固く、道幅も広く歩きやすくて、ソリがひっくり返るようなことはありません。
やがて、視界が開けて遠く湖の中央付近にテント村が見えていました。

湖は水位が下がっていて、流れ込みの様子も見え始めています。
時間的に、釣り人が到着する時間帯なのでしょう、後方からも釣り人はやって来ています。

振り返ると、後方の山々が見えていましたが、その奥の山は見えませんでした。
風が強く、雲の移動がとても速いです。
しかし、どんな時でも太陽が昇ります。

東の空が赤く色付き始めていました。
と同時に、湖上は強風の吹き曝しです。
しかも、足場が悪くて歩きにくく、水が浸みている場所もありました。
ソリの底にワックスを塗ってあったので、いくらかその効果はありましたが、中央の村に着いた時にはすっかり体力を消耗してしまっていました。
ということで、対岸ポイントは行けるはずもなく、もちろん行く気もなかったのでした。
地元常連ポイント付近をサーチして、一番反応の良さそうなポイントに決めました。
早速、先日購入したプロックスのパオ・シグマ・セミラージを立てます。
時々風が強く吹くので、一人で設営するには厳しい状況でした。

この日の気温は、糠平湖にしては高い方だったせいかテントの中にいるだけで随分暖かく感じます。
セミラージテントは、3人でも余裕の配置でした。
ただ、新型のテントは色の薄い部分の色が濃く、曇っている時はテント内が暗く感じました。
ネットで見た時はピンクっぽい色でしたが、実際に見るとそうでもなく、どちらかと言えばえんじ色ですね。

奥に見えているのが、昨年までのパオです。
オレンジ色と、どちらかというと白っぽいツートンなので暗くはありませんでした。
しかし、ポールが長くなる分12クリックは楽になります。
この大きさでも楽に立てられるのはいいですね。
さて釣果ですが、私はいつものごとくライン切れや巻き上げ時の仕掛け切れ続出で、スタートラインにさえ立つことができずにいる中、Kさんがコンスタントに釣り上げていました。
友人も、ニューリールの軽やかな巻き上げ音を響かせています。
次回は、もう少し丈夫なラインに変えようと思いました。

強風は時々ブリザードかと思うほど強く吹き、一度だけ逆クリックされてしまいました。
風の吹く方向3カ所だけ、ロープでペグダウンしました。
それにしても、形状がいいので風に強いテントでした。
風の音はしますが、テントはさほど揺れず歪まずです。
料金を徴収にみえたガイドの河田さんに聞くと、いい人で30匹くらいと聞きました。
実はこの時点で、友人はすでに35匹ほど釣っていました。
いい場所に入っていたんだと実感しました。
魚探のバッテリー切れで、朝の探索後は魚探なしで釣っていたので、水中の様子がわからずに釣っていました。
今回は、Kさんに一匹だけサクラマスがヒットしました。

美しい魚体ですね。
久しぶりに、刺身にして食ってしまいました。
大きさは30cmまでありませんでしたが、久しぶりに食べると美味しいですね。
癖は全くないし、トロっとした独特の触感がさすがはサクラマスでした。
ところで、ここ糠平湖と言えばウグイですが、ウグイの姿がみえません。
どこに消えてしまったのでしょうか?
ワカサギは小さいものが多く、繊細なアタリを丹念に拾いながら釣りました。

ダイワのリールは、腕と相性が悪くて早くにリタイアしています。
友人に大差をつけられていたので、差を縮めるべく頑張ります。
真剣にワカサギと対峙しているとワカサギの癖がみえてきて、一時は面白いように釣れました。
しかし、集中力が長くは続かず、お昼過ぎには満足してしまうのでした。
天気がいいので、遠くタウシュベツ橋がよく見えていました。

この写真、実は外に出た友人にカメラを渡して撮っもらったものです。
そんなグータラをしていた罰が、後で私に下るのであります。
納竿して、釣果は3人で170匹ほどと、この日の状況ではまずまずでした。
しかし私の体調が悪くて、帰りは地獄です。

素晴らしい天気でしたが、この坂道もやっと歩けるほどです。
友人のソリにテントを積んでいただき、かなり遅れて駐車帯まで戻りました。
原因は解明できたので、次はミスを犯さないように注意しなければなりません。
ニューテントを使ってみて、私たちには最強のテントだということを確信しました。