夏至が過ぎたばかりなので、朝はかなり早いです。
出港は4時ということで、起きるのが少しだけ辛かったです。

すでに陽は上り、ライトが必要ない明るさでした。
天気予報では、朝のうち雨が降るかもしれないとのことでしたが、その心配はすっかり消えていました。
港に着いたのは5分前とギリギリで、すでに皆さん乗船済みでした。

4時過ぎには出港し、いつものようにゆっくりと港内を走ります。
今回は関東からの釣り客が3名乗船していて、前日もこの船で釣りをしたそうで、関東への魚の送料だけで2万円もかかったと言うから大変です。
天気は青空が見えていて、波は少しありました。
ただ、これまでの経験上船酔いはしなさそうな程度だと思っていました。
船酔いの心配はすっかり忘れて、ウキウキ気分のうちに最初のポイントに着きました。
今回の五目釣りは、サビキ8本針という3mほどの仕掛けを使いました。
タラジグを持参していましたが、結局使うことはありませんでした。
しかし、やや食いが悪いのかいないのか?すぐに移動です。

リールスタンドですが、せっかく持参したからと以前カレイ釣りで使っていた小型のものをセットしました。
結果的には十分使えます。
ただ、この船に乗船する時には持参の必要はないようです。

バッテリーはKさんが使っていたリチウムイオンを持ってきていて、これは軽くて使いやすかったですね。
コードも細くて扱いやすいです。
ダーツの矢は、リリース時の浮袋用です。
次のポイントでは、明確なアタリとともに電動リールのスイッチを入れると、大きく竿が曲がりました。

小タラを中心に根魚が針数付くこともありました。
はじめは軽快なアタリから始まりますが、ほんの数秒後には大物かと思ってしまうほどに重くなります。
釣り番組ではよく見る船の針数釣りで、初体験するとその重量感に電動リールのパワーと有難さを実感しました。
手巻きリールでは、一度で腕を痛めてしまいそうです。
はじめのうちはタラが小さくても喜んでいましたが、数が揃うと大物が欲しくなりました。

しかしこの魚は別格で、ホッケが釣れるとうれしくなってしまいます。
特に沖で釣れるホッケは型も良く、味も小さくても脂ののりが違います。
釣れると常に下を向いて針を外して、更に一匹づつ血抜きをして海水が入ったバケツに入れます。

時には針が絡んでいたり、オマツしたりして下向きの作業が更に増えます。
そして、気付いた時には船酔い気味で、嫌~な気分になっていました。
それでも嘔吐しそうなほどではなかったので、ポイント移動の休憩で復活しました。
本当はその時間にバケツにたまった魚をクーラーに入れるはずなのですが、この作業は釣りに誘ってくれたUさんがしてくれていたのです。
船酔い気味の私を見かねてのことで、申し訳ないのと有難い感謝の気持ちで一杯でした。
そんなUさんですが、こんな大物を釣っていました。

50cmもありそうなマガレイ?です。
本人の希望はハリバットだったのですが、いやいや充分大物です。
その後、Uさんはニシンも釣っていて、これもいい型のニシンでした。
また、船上では他の釣り人ですが、サクラマスも2本釣れていました。
天気は好く晴れていて、シャツ一枚でも寒くないくらいに暖かかったですね。

具合が悪い状態はたくさん釣れると発生し、移動中に回復するを繰り返しました。
こんな状態なので、食べる気は起きず飲物だけでした。

しかし、仕掛けを下ろすと釣れてしまいます。
2回ほどこのような釣れ方をすると、船酔い復活です。
船に強いUさんは常に元気でした。

タラも少しづつサイズアップしていました。
朝のうちにタラの数が揃ってしまったのでリリースしていましたが、関東組の釣り人がどんな大きさでも欲しいと言うので、釣れると足元から自然に船尾へとタラが流れて行きました。

このタラは、70cm以上あるのでキープとなります。
この時期のタラは白子やタラコは入っていませんが、そのぶん身がしっかりしていて美味しいのです。
ラスト1時間は・・・ついにダウンしました。

充分楽しんだことだし、数も予定よりも多かったので横になってカモメを見ていました。
船頭さんのラスト一回の声を聞いて最後の力を振り絞りました。
結果的には、関東の釣り人分のタラを釣って終了でした。
いつもよりはかなり早い正午過ぎに納竿です。

釣ってうれしい釣りですが、帰ってからの処理を考えると半分は憂鬱です。
残り半分は、美味しい魚が食べられるし、お裾分けして喜んでいただけることです。
ヤナギノマイとソイの刺身は脂が適度にのっていて美味しく、タラは身がしっかりしていて味がいいですね。
捌いている最中にアニちゃんも見つかりましたが、捌きながら刺身でもいただきました。
タラの刺身は滅多に食べられないので、その美味しさを知りました。
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