足寄から池田を抜けて豊頃に入ると、30℃もあった気温が22℃にも下がっていました。
窓を開けると風が気持ち好いのですが、油断していると散布された牛糞の臭いが突然入ってきますので注意が必要でした。

豊頃からはほとんど住宅がない道に入り、温泉の看板に引かれて「晩成温泉」に行くことにしました。
晩成温泉は国道から海に向かって走ること数分で見えてきます。
意外に客も多く、長い廊下を進むと新しげな脱衣所に着き、中へ入ると強いアンモニアのような臭いが鼻を衝きました。
これは、温泉成分の中には珍しいヨードが含まれているからだそうで、全国的にも数少ない温泉とのことでした。

晩成温泉
外に露天風呂があるのかと出てみるとベランダのような見晴台で、すぐ前の海が心地好い風を運んできてくれてハマナスが花を咲かせていました。
釣り人の姿も見えていて、この人たちはすでにアキアジを狙っているとのことで、近辺の海岸では4日ほど前にカラフトマスが釣れたそうです。

温泉の後はいよいよ海サクラ釣りで、先に着いているはずのイノケンさんを探して先週の海岸を歩きました。
すると、川の対岸から話しかけてくる人がいたので近づくと、あの二投でヒットのsugaさんでした。
イノケンさんの居場所を教えていただき、激励されてその場を去ります。

漸くイノケンさんと再会して、この日の状況を聞くと、数本は海サクラが釣れているものの先週とは比べものにならない貧果とのことでした。
しかも、波の高さ1.5mとは思えないほど波打ち際に砕ける飛沫の高さがあって、最初は少し引いてしまうほどでした。
それでもキャストしなければ魚は釣れないので、一番大きなミノーをキャストします。

遠くに跳ねを見つけるとついついフルキャストが続くので大変ですが、海サクラのためなら不思議とやる気が出てきました。
ショアラインからスプーン、そして距離が稼げるジグミノーに変えていた頃でした。
Kさんの声が聞こえたので見ると、何と!Kさんのロッドが大きく曲がっていたのです。
すぐに自分のルアーを巻きとって、デジカメでのビデオ撮影を始めました。

波が高いので、途中で一瞬フックアウトしたかに見えましたが大丈夫でした。
隣でいろいろアドバイスしてくれていた地元ベテランの方がKさんに指示してくれて、魚体が見えた瞬間にサッカーのように蹴り上げて安全な場所に瞬間移動しました。

45cmほどの海アメでしたが、これまであまり関心がなさそうだったKさんも意外に引く海アメの引きと重さにニンマリしていました。

その後は、跳ねが時々見えていましたので、私も同じようなジグミノーに変えてフルキャストし続けましたが、先ほどの方が丸々と太った海アメを釣っただけで他の人のロッドは曲がりませんでした。
18時過ぎまで続けましたが、隣のベテランさんが帰ってしまうと私達もそそくさと帰ることにしました。
町内で買物をして、今回はキャンプ場の予約もしていなかったので車中泊でした。
イノケンさんと3人で翌朝の相談をして、Kさんの初釣果を祝う楽しいひと時を過ごしました。
つづく
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南十勝を好きになって、
また遠征してくださいね。
そしてサクラマスを一日に3本ばかしサクッと釣り上げ、
もっと南十勝を好きになってください。