網上げされたにもかかわらず、道北や網走方面の一部でしか釣れているといった情報はありませんでした。
太平洋のアキアジを狙う手もありますが、お盆はカラフトと決めていますので、今年は安全策をとって「羅臼の船渡し」を利用してみました。

道中、あちこちの釣り場を覗きながら知床を目指していると、網走港に寄ってみたところ知り合いが釣りをしていて、9時に着いたにもかかわらず奥様と各1本づつ釣っているとのことでした。
その方とお話中の10分くらいの間に3本釣れていましたし、血の後が随分と残っていたので思わず竿を出したくなったほどでした。

キッシーさんから、すでに羅臼入りしていると連絡が入った頃、私達はまだウトロの道の駅でした。
ウトロの高台から見ると、最人気ポイントの幌別河口の駐車場が見えて、その人気振りを伺い知ることができます。

霧の知床峠をようやく越えて、キッシーさんが待つ「道の駅らうす」に到着しました。
ここでは北方領土の国後島がすぐ近くに見えるので、その大きさが実感できます。

ここから20分ほど東に進み、ようやく着いたのが相泊(あいどまり)という集落で、この先は車が走れる道はありません。

文字通り最果ての地と言える、知床でも最も奥地となります。
ポツポツと降り始めていた雨が次第に本降りになった頃、夕食に港の前にある「熊の穴」に入ってみました。

メニューを見るとトドや熊の肉の料理が並んでいて、もちろん他の料理もありますが、ここまできたのだからと私は海馬(トド)焼定食、Kさんはラーメンに浮かんでいる白くて丸い具が気になったので「流氷ラーメン」を注文しました。
流氷ラーメンの白くて丸いものは、中に餃子の具のようなものが入った餅と表現すればわかりやすいかと思います。

店主の「流氷だけど熱いよ」というギャグのような洒落が付いていました。
味はあっさり塩味です。
さて、トド肉の定食です。

いたってシンプルな料理で、ガスコンロに大きな陶板をのせ、玉ねぎなどの野菜が少々入り味付もされていますが、つけダレでいただきます。
他にはご飯に漬物と味噌汁だけです。
トド肉の味は正直言うと、タレにつけなければ少々匂いが気になりました。
一番柔らかい部分の肉と誇るだけあって、硬くはありませんでしたが・・・。

乗船予定の場所
結局、この日食事の客は私たちだけで、19時には店を出て車内で軽く一杯やってから早めに寝ました。
雨脚は強くなっていたので、翌朝は雨の中での厳しい釣りを覚悟しました。
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