15日は早朝から船に乗る予定なので、体調を考えて前日からのオホーツク入りです。
夕マズメを狙って、軽く海アメはどうかなと先週のポイントに行ってみましたが、どういう訳だか濁っていたうえに向かい風という最悪な条件でした。
しかも、小魚の姿もなくて跳ねなどは全く見られません。

美瑛以外にも丘の観光ポイントがありました
それでもここまで来たのだからと、場所を変えるなどして続けていたところに妻が「帰ろう・・・」と迎えにやって来ました。
これが案外私にとっては助け舟だったのかもしれません、すぐに帰ることにしました。
ところが、その帰り道に見たことのある風貌の釣人が、一人風に向かってキャスティングを楽しんでいました。
そうです、キッシーさんが満を持しての夕マズメ一発勝負に来ていたのでした。
お互い考えることは一緒だねえと話をしながらしばらくの間風に向かってキャストし続けましたが、諦めて帰ることにしました。

さらにその帰り道で、中型の魚をヒットさせて格闘している見たことのある人がいたので思わずカメラを向けてしまいました。
そうです、この方はトラウトマスターズのシーバスさんで、小型のルアーを使ったウグイ釣りを楽しんでいたのです。
シーバスさんは翌日のカレイ釣りに同船予定なので、しばらくお話をしてから車に戻り、キッシーさんともここでお別れです。

私達は日が沈みかけた湖まで走り、冷えた体を温泉で温めることにします。
3連休のせいか過去に見たことがないほど駐車場も混雑していて、それでも夕食中なのか入浴客はさほど多くはありませんでした。
夕陽を見ながらの温泉は格別で、湯上りにホテルのラウンジのベランダに出てみると気温は15℃しかありませんでした。
ホテルを出ると湖は美しい夕景に変わっていて、しばらくはうっとりと見入ってしまいました。
<当日>

漁港も波立っています

釣り大会は5時半集合で、10分前に能取港に着くとたくさんの車が漁船の近くに停まっていて、私達も受付を済ませて船に乗り込みました。
昨日からの強風は朝になっても変わらず、海面は小波が立っていたので少し不安になってしまいました。というのも私は船に弱く、ガリンコ号でさえうねっていると酔ってしまうのです。
トイレ付きの漁船に10人の釣り客が乗り込み、出航したのが6時少し前でした。
空は雲一つないほどの快晴ですが、港内を出ると大きな揺れが私達を襲ってきます。
釣り客を乗せた他の漁船も次々に出航し、それぞれのポイントにスピードを上げて進む姿はなかなか圧巻でした。

さほど時間もかからずに最初のポイントに着き、船頭さんから合図が出ると、みなさん一斉に仕掛けを下ろしますが、船はひどい揺れ方がすぐには収まらないので船酔いの心配をしながら仕掛けを下ろします。
軽いオモリを付けていたせいで、船頭さんが3mと言っていたにもかかわらず15mも糸が出続けていたので、オモリを交換している間に他の釣り客がさっそく型の良いカレイを釣り上げていました。
実際は4.5mほどの深さで、流れが強いために軽いオモリではいくらでも流されてしまっていたのでした。
気を取り直して仕掛けを下ろすと、すぐにカレイ特有の強いブルブルというアタリが伝わり、リールを巻くとグッとくる重さとクロガシラ特有の抵抗が感じられて最高の瞬間を味わえます。
タナが浅いだけにアタリは明快で、カレイは海面近くでは横に走るものもいるので、侮れない楽しさがあることを知りました。

しばらくすると船頭さんが言ったとおり船は安定して、釣りには支障のない程度の揺れ具合でした。
入食いとまではいきませんが、ストレスなく次々にカレイのアタリがやってきて、船上はみんなの笑顔と大きいものが釣れたときの歓声で和気藹々です。
船尾に乗っていたベテランの方々は、一人2本づつ竿を出して両手で誘っているのでなかなか忙しそうですが、中には投げ竿で遠投している人もいたほどです。

8時少し前に釣ったカレイはなかなか大物でした。
合わせた時にはそうでもなかったのですが、巻いてみるととっても重たくて良型ダブルか?と思ったのですが、海面に現れた魚影に「デカー!」誰かが叫んでいました。
こんなサイズのクロガシラが釣れる時には、もっと深さがあったら楽しめたのにと贅沢を言ってしまいます。

この大会は5枚の総重量で順位が決まりますので、大きなものを5枚そろえなければなりませんから30cmを超えるカレイが釣れたときには思わずニンマリしてしまいます。
流れが強いのでアンカーで船を留めて、そのポイントが釣れなくなったら移動をします。
釣れる魚種はクロガシラが大多数で、他にはマガレイやスナガレイもほんの少しですが釣れていました。
中にはホタテやカキ貝が釣れてしまった人も見かけました。

釣れるのはとても楽しいのですが、そんなに長い時間集中するのは至難の業ですから、時々置き竿にしたり、デジカメで写真やビデオも撮りながら、不思議と酔わない船上の釣りを楽しんでいました。
それでも10時頃には反応が悪くなり始め、最後の30分くらいは時々誰かが釣れる程度になったところで帰港時間になりました。
帰りは船頭さんが「海水浴びるよ」と言っていたとおりに、船内のどこにいてもしぶきが飛んでくるほど高速での帰港となり、10分で船着場に接岸して楽しかったカレイ釣りが終了しました。
計量の結果、私は2.2kgで惜しくも5位入賞を逃し、今シーズンのカレイ釣りは終了です。
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