先日、旭川市内買物公園に展示されていた、陸上自衛隊の装甲車です。
正式には「軽装甲機動車(偵察用車両無線搭載型)」というそうです。

これがそうです。
後方からみると。

ごついですね。
これまで私は、この手の車はメガクルーザーだと思っていました。
話を伺うと、確かにメガクルーザーもあることはあるそうです。
しかし、この車はトヨタではなくコマツ製とのこと。
使用目的は、戦略機動・接敵機動に引き続き、敵の脅威下における機動的戦闘を行うために使用される小型の装甲車。
全長は4.2m、全幅2.04mですが、車重が5500kgもあるのです。
つまり、鉄板の塊のような車なのです。
地盤の柔らかいところでは、車重があり過ぎて沈み込むこともあるそうです。
運転席にも座ってみました。

ハンドルは細くて華奢ですが、いかにもというコクピットです。
窓は狭くて、中央にピラーが入っているので見ずらいですが、防弾性能を向上させるためにはやむを得ないそうです。
足元はマットなどなく、鋼鉄の重量感がいたるところに感じられます。
運転席から車内を見ると・・。

黒くて薄いシートで、飾り気が全くないので渋すぎる車内ですね。
特に、後部座席の腰の部分はパイプのみです。
後部座席には、お馴染のサンルーフがありました。

もちろんサンルーフなんて呼びませんが・・・。
ターレットハッチといいます。
ここから、隊員が身を乗り出して走っている姿を見ることがありますね。
定員は4名ですが、このターレットハッチを使用するともう一名乗車可能です。
最後部は荷物置き場のようです。

車幅があるので、ここで仮眠もできそうです。
エンジンは水冷の4サイクルディーゼルエンジンで、最高速度は約100km/h。
エンジンの騒音とタイヤの振動が大きく、シートの悪さも手伝って長距離の移動はジープよりも更に疲れるそうです。
なかなか見応えのある装甲車でした。
さて、その横にもう一台、スノーモービルが展示されていました。

真っ白です。
雪上での迷彩色は白、ということなのでしょうか。
海上保安庁の巡視船を連想させます。

白バイの雰囲気もありますね。
白いスキーも装備されています。
でも、やはりゴツイ印象です。
今回のこのイベントは、第9回 第2師団写真展で、隊員たちの訓練の様子などが展示されていましたが、風景写真としても見ることのできる美しい作品でした。
パンフレットや栞のプレゼントも用意されていて、吹奏楽の演奏会もありました。

この日は春らしい陽気に誘われたのか、沢山の人が買物公園を楽しんでいました。
書き忘れていましたが、装甲は圧延鋼板・防弾ガラスです。
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