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Jyosetsu Gaiden

Jyosetsu Gaiden

拙きが如し。 そんな私ですが、北海道の色々な釣りを楽しんでいます。

 

オホーツクの寒ブリ

29日からの時化が5日間も続いてしまいました。
遊魚船って、安全を確保しつつ釣果も必要ですから大変ですね。
私たちも、釣りはしたいけど船に弱いので、できればべたに限りなく近い凪がいい。
次の乗船予約の日が近付くと、天気予報と睨めっこ・・・。
爆弾低気圧は北に去っても、その大きさゆえに強風はなかなか収まりません。

そして・・・釣行日の朝は1.5mという波予報で、結局前日になってもそのままでした。
それでも、遊魚船の船長から「明日は出航します」のメールが届き安心したものの、揺れる船上でどれだけ耐えられるか?
中止の場合もあると思い、釣り道具の中にチカ釣り道具も準備して出発します。

img2015-10-Kanburi01.jpg

雨模様ですが、里にも紅葉が少しだけ下りてきています。
山はすでに紅葉になっていますね。

しばらく走ると、空の様子が変わってきました。

img2015-10-Kanburi02.jpg

厚い雲もありますが、青空と太陽が顔を出しています。
微かに虹が写っているんですが、見えるでしょうか?

先日の爆弾低気圧の仕業でしょうか、あちらこちらで木が倒されていたり枝が折れています。
更には、畑の被害もひどいようです。
飼料用のトウモロコシが、ほとんどなぎ倒されています。


明るいうちに港町に着きました。
海の見える丘から、見る限り白波は見えません。
近くまで行ってみるのが一番ですが、波があったら心配事が増えるだけなので行きませんでした。




翌朝。
出航は6時とのことでした。
港に行くと、近くの岸壁ではアキアジ釣りの人たちが見えますが、波が打ちつける音がドドーンと聞こえてきます。
この時点で、私はまだ出航できるか疑っていたので、酔い止めの薬を服用していませんでした。

30分ほど前になって船長が到着し、出航できることを聞いてはじめて酔い止め薬を飲みました。
時化明けなので、待っていた釣り客が殺到するかと思っていましたが、私たち夫婦以外に一人だけでした。
以前ご一緒した方なので顔見知りの方です。

img2015-10-Kanburi03.jpg

少し早く、5時45分に出航しました。
やや厚めの雲に覆われた空ですが、水平線は赤く染まって好天の兆しが見えます。

そして心配していた波はというと・・・大きなうねりがゆっくりと上下するだけで、波はほとんどありません。
うねりなので、船酔いには十分効果はあると思いますが・・・。
酔う前にできるだけ釣っておきたいなあ、などと考えながら沖へ向かいます。

30分ほどで最初のポイントに到着。
海水は若干濁っていますが、釣りにはほとんど影響はなさそうです。
期待して、水深40mちょっとにジグを投入します。

すると、5分ほどで船長にヒット!
その数秒後にはKさんにもヒットしました。
私もこのチャンスにと続けましたが、すぐに諦めてKさんの動画撮影をします。
軽快に巻き上げているうちに、少し離れた左奥に魚体が現れて跳ねました。
左右に勢いよく暴れ、その後はすうっとタモに入りました。
その5秒後には、船長が自分でリーダーを持って抜きあげてゲットしていましたね。

img2015-10-Kanburi04.jpg

丸々した魚体でした。
この日は、Kさんに先を越されてしまいました。

それじゃあ次は私だと、期待一杯にジャークします。

6分後です・・・。
青物は、再びKさんにヒット!
船底に竿先が強く引き込まれそうな勢いですが、重さは一本目と同じくらいだと言います。

img2015-10-Kanburi05.jpg

海中から、急に現れたところを一発で掬って頂きました。

Kさんに連続ゲットされてしまったので、これはもう同じカラーのジグに交換せざるを得ません。

そして7分後・・・。
底から数巻きで軽いアタリです。
力強く合わせを入れて巻きましたが、あまり重くない??
しかし、10mほど巻いたところでグングンという特有の引きを感じます。
それでもいつもの強さはなかったので、船長には「これまでの中で一番小さいかも・・」と言うと、船長はアキアジじゃあないか?
などとやり取りしているうちに、急にドラグを引き出されてしまいました。
そして8mほどの離れた海上で暴れだし走りだし、ネットに吸い込まれました。

img2015-10-Kanburi06.jpg

寒ブリならぬ、寒ワラサですね。
これは絶対に美味しいでしょう。
ようやく一本目を釣って一安心!

しかし、ここで漁船が近付いてきたのでポイント移動です。
いいポイントだっただけに残念ですね。

img2015-10-Kanburi07.jpg

空は青空も見えていて、朝方は寒かったのですがもう寒さは感じません。

次は7時20分でした。
潮の流れが船底方向だったので、あと一回落としたら再投入しようと思っていたところでヒット!
底側から引き離すようにやや強引に巻き上げていると、急にラインの方向が船から離れました。
そして、目の前7m付近に姿を現します。
あとは引き寄せるだけで、するするザバザバと寄せてネットに入りました。

img2015-10-Kanburi08.jpg

これもいい魚体です。
Kさんに追いつきました。

と思った1分後です。
Kさんにヒット!
電動リールにすっかり慣れたようで、はじめのうちは電動で巻き上げ、抵抗が厳しくなったところで手巻きに切り替えています。
電動リールのピーという音とともに、魚が海面に現れました。
ネットに入ってすぐに、尾びれで海面を高速で叩きます。
まるでカツオかサバのようです。

img2015-10-Kanburi09a.jpg

再びKさんリード。

この日の私は妙に乗っていました。
2分後には私にヒット!

img2015-10-Kanburi010.jpg

底から僅かで食いついてきて、いきなりグイグイ引くので左手も時々添えて引き上げます。
これも船底方向にラインが走っているので、気をつけながらのファイトでした。
船長には、クーラーに入りきらなくなるんでないかいなどと冷やかされつつの楽しい時間です。

なかなかの重量感を味わい、姿が見えてからも走りまわります。
そして、何故か最後は高速でネット飛び込んで行きました。

img2015-10-Kanburi010a.jpg

この日の魚は、どれも丸々としていましたね。
夏場からたっぷり小魚を食べて太ったのでしょうか。

この頃から、周りにナブラが見え始めました。

img2015-10-Kanburi011.jpg

あちこちで見えていて、見えている時は釣れる気がしませんでした。
魚群探知機が真っ赤に反応するほどベイトは多いようですが、浮いた魚は釣れません。

8時13分、ポイントを変えると反応がありました。
これもべた底で、ヒットしていきなりドラグが鳴りました。
その後もドラグは引き出され、この日一番のいい引きを味わうことができました。
姿が見えてからもすぐには取り込めず、何度か走られてネットインです。

img2015-10-Kanburi012.jpg

たぶん、この日一番の寒ワラサです。

時間はまだ8時過ぎなので、これまでで一番の好釣ですね。

img2015-10-Kanburi013.jpg

そういえば、船酔い間違いなしって思っていたのに酔っていません。
海は相変わらず大きなうねりがあり、いつもの私ならたぶん酔っていると思います。
前夜の酒の量を減らしたから?
釣れているので酔う暇がない?
いやー、酔わないって最高ですね。

調子に乗ると止まらないもので、8時半前にまたきました。
それほどは引きませんが青物には間違いありません。

img2015-10-Kanburi014.jpg

簡単にネットインしましたが、ネットから出すと暴れ始め、写真を撮ろうとしますがなかなか写せません。
周りが血まみれになってしまいます。
引かなかった割には、丸々としていい魚体でしたね。

空は雲が多くなってきていますが、場所によっては青空も見えています。

img2015-10-Kanburi015.jpg

シャツを2枚と薄いジャケット一枚だけでしたが、それでも寒くはありませんでした。


そしてしばらく釣れない時間が続き、もうだめかなと諦めかけた10時過ぎでした。
これまでとは違い、落としている時に食ってきたような反応が2度あって、もしかと思って誘った時に食いついてきました。
半信半疑で合わせた時に、ズンと手応えがあったのです。

img2015-10-Kanburi016.jpg

いい引きを楽しみ、リーダーが入りました。
ザバザバと激しく海面を暴れまわり、その勢いでネットインという暴れる君でした。

img2015-10-Kanburi016a.jpg

こんなに釣れていいのかと、信じられない気持でした。
前回の失敗やバラシが全て教訓になって生かされました。

そして、3分後にはKさんにもヒット!

img2015-10-Kanburi017.jpg

私は動画を撮るために自分のジグを巻き上げますが、Kさんのラインに絡んでいます。
しかし、運の好い時はこんなものなのか、簡単に絡みは取れてしまいます。

やがて魚が海面に現れ、暴れながらもネットに引き込まれました。
「久しブリー!」とKさんから喜びの声。

img2015-10-Kanburi017a.jpg

精悍な顔ですね。
これで二桁達成です。
クーラーに入れて氷も入れると、蓋がキツイです。
これから釣れる分は車内にあるクーラーに入れようか、などと皮算用・・・。

しかし、この後はまったく反応がなくなってしまいました。

img2015-10-Kanburi018.jpg

船長の努力も虚しく、移動しても反応はありません。

ただ、波だけはべた凪になって穏やかでした。

img2015-10-Kanburi019.jpg

空模様は、パラパラと雨も少しだけ降ったりしましたが濡れるほどではありません。

やがて12時になり、その前から片づけはじめてはいましたが納竿となりました。
船から地上へクーラーを上げるのは大変でした。
76Lとはいえほぼ満タンなので、大人二人でもかなりの重さです。

背筋力はかつて200kgが自慢の私でしたが、一人では10歩程度しか歩けませんでした。
青物はそろそろ終盤です。

後半に期待の大物は釣れませんでしたが、今回はどれも3.5kgを超えていて脂がのっていました。
マグロのトロが一番美味しいって思っていましたが、寒ワラサも脂がのっていて美味しいです。
マグロと違ってシコシコしているので、こちらの方が美味しいかもしれません。


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プロフィール

如拙(じょせつ)=とっち

Author:如拙(じょせつ)=とっち
北海道の釣り・キャンプ・旅行など、夫婦で各地を飛び回っています。
ブリジギング・ワカサギ・カレイ・ニシンやチカなどのサビキ釣り・アキアジ(鮭)の他に、ルアーやフライなどジャンルを問わず、面白そうなことは何でもチャレンジしています。

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