以前紹介したことのある「粋人館 はなれ家 序庵」の本館が今年春にオープンしました。

序庵は、この本館の向かい側にあります。
何度か来たことはありますが、いつも混雑しているのでなかなか写真を撮ることが憚られていました。
今回はピークの時間帯を過ぎていたので、スマホではありますが撮影してみました。
お店は入口で靴を脱ぎ、階段を上った2階になります。

これは中央の席。

それを囲むように、このようにテーブル席が配されています。
料理を運ぶのは和服の女性ですが、たまに料理長らしき男性も見かけました。
そうそう、愛別町粋人館となっているのは、北海道内に他にも粋人館があるからですね。
そばがメインなので、えび天ぷらそばを注文しました。

そばは新そばらしく風味豊かで、コシもしっかりしています。
特筆すべきは天ぷらがサクサク歯ごたえが良く、塩味がついているのでそのままいただけます。
そばつゆは、私には風味が強すぎて好みではありません。
少し薄い気もします。
残念なのは、そば湯がはじめから付いてくるので、食べ終わる頃にはぬるくなってしまってます。
もう一品は、日替わり定食です。

玄米ご飯は香りがいいですね。
ただ、いつも食べるなら白米で、たまに食べるから美味しく感じるのでしょう。
そばは、200円追加で変えてもらったものですが、変える前は何だったか忘れてしまいました。
味噌汁だったかな?
マグロと大根の煮物や手羽先の煮付けなど、関西風の味付けですね。
それもそのはずで、ここの料理長は京都で修業していたそうです。
天井を見上げると、色々な絵が描かれています。

真新しい内装で、壁に描かれた絵が各所に見られます。
会計を済ませて、1階入口で和服の案内をしてくれた方とお話をしながら、陳列棚にたくさん並ぶ器をみていました。

写真を撮らせていただいていると、奥の部屋も見学してみますか?とのことです。
もちろん、喜んで見学させていただくことになりました。
大正時代に建てられた商人の屋敷跡を全面改修し、そばを中心とする料理店へ姿を変えました。

かつての玄関横にある洋間です。
高い天井が部屋を広く感じさせてくれます。
奥に続く途中にも洋室があり、立派な家具が並んでいました。
残念ながら、スマホではお見せできるような写真は撮れませんでした。
奥には広い和室があります。

掛け軸を見ると、私でも読むことができる著名な方のものでした。

犬養毅ですね。
総理大臣となり、5.15事件で暗殺されたのはもっとも有名で、「話せばわかる」といった原論派としての犬養らしい言葉が有名でした。
もちろん本物とのことです。
2階もあります。

赤い壁は当時のものかはわかりませんが、鴨居を見ると欄間が豪華でした。

欄間といえば北陸地方が有名ですが、聞くとやはりそうでした。
彫刻は、反対側では違うものが彫られています。
窓は当時とは違う広いものに交換されています。

広くて立派な庭があり、全面を見渡すことができます。
奥にはあずま屋もありました。
この屋敷は、地元町内の町民でも知る人は少ないとのことでした。
貴重なものを見せていただきました。
10月27日の「なんでも鑑定団」に、ここのご主人がお宝を持って出演するそうです。
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