氷上ワカサギ釣りの道具は釣りの道具だけではなく、大げさに言えば氷上生活をするに十分満足できる荷物を用意しています。
駐車場から釣り場間の運搬には、これだけの大量の荷物を積み込むので、ソリはワカサギ釣りには欠かせないものなのです。
今回は、以前からこんなソリの牽き手があったら便利だと考えていた試作品が完成したので紹介いたします。
イメージは、こんな感じです。

簡単に言うと、リヤカーの牽き手のようなものですね。
私が知りうる多くの釣り場では、ソリを牽くには紐(ロープ)があれば事足ります。
しかし、糠平湖ではロープだけでは少し役不足なのです。
というのも、糠平湖でワカサギ釣りを経験した方ならおわかりかと思いますが、湖に降り立つまではアップダウンが数百メートルも続く曲がりくねった林の道が厄介なのです。
上りはいいですが、下りになるとソリに追いかけられて追いつかれてしまった場合ソリが足元に激突してしまうのです。
私たちは夫婦で一緒に出かけることが多いので、どちらか一方が後方からロープを引いていれば激突は避けられます。
しかし、常に引いている訳にもいかないので、今回の牽き手を考えるに至った訳なのでした。
完成したのがこれです。

使わなくなった台車のハンドルと、同じく使っていないタモの柄を利用しました。
新しく購入したのは、同種のタモの柄一本とソリに付ける金具、そして牽き手に付ける金具ですね。

ソリの金具は、接合部の強度を上げるためにステーを貼り付けています。
台車のハンドルとタモの柄は、共にアルミ製の溝が入ったものを使っているので軽くて丈夫です。
さらに、スプリングパッチを使って牽き手の長さを3段階に調整できるようにしました。

この機能があるので、引き手を抜いてコンパクトに持ち運び出来るようにしました。
もちろんソリと引き手を外すのも、Qフックを使用しているのでワンタッチです。
あとは、牽き手を体に固定するベルトを用意すれば、両手離しでカメラで撮影しながらでもソリを牽くこともできます。
糠平湖までの道は、アップダウンばかりではなくソリが倒れやすい道でもあります。
注意していなければ、ソリが立ち木に激突したり横倒しになってしまうこともしばしば。
しかし、この牽き手があれば倒れにくいので、安心して牽くことができます。
ソリとの接続部分の金具については、もう少し良いものがあるような気もします。
ようやく出来上がった牽き手ですが、すでに今シーズンの糠平湖は終了しています。
仕方がないので、ソリの底の擦り傷の補修をしてワックスを塗って片付けをしました。
試すのは10ヶ月後となりますが、その頃には牽き手を作ったことも忘れているかもしれません(笑)。
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