ドラマチックな釣りがしてみたい、なんて思うことなど普段は考えも及びませんが、釣りをしていると日常では有り得ないことが起こるものです。
そのきっかけは、いつも利用させていただいている紋別市の釣り船の船長さんからのメールでした。
「ブリ釣りが大変なことになっています」
これだけ見ても状況はわかりませんが、ブリが釣れているらしき様子はわかりました。
ブログを観ると、カレイ釣りに行った帰りの11時頃に、ブリ初心者風の二人が一本づつ釣ったという程度です。
その直後に船長さんから電話があり、ジグを投入2~3回目で、船長さん含めて全員に釣れたそうです。
ということで、翌日は3人しか予約が入っていないのでどうか?ということでした。
しかし、あまりにも急な話だったので、翌日は休みではありましたが即答はできませんでした。
Kさんと相談した結果、チャンスは逃すまいとメールで参加申し込み。
そもそも、ブリ釣りがしたくても、予約した半分は波が高くて出航ができなかった記憶があります。
ここからが大変で、昨年結束したままのラインシステムをそのままに、リングに芋虫ノット。
結果から言えば、このシステムは昨年のものとはいえ切れず抜けずにもちました。
ここからは当日の朝です。
紋別港内の公衆トイレで用を済ませた頃。

出航1時間前ともなると、太陽が顔を出しています。
暑くなりそうな予感がしました。
船着き場に着いてみると、すでに他の同船者は道具を積み終えている様子・・。
釣り客は1名増えて、定員の6名に増えていました。
定員と言っても、カレイ釣りの定員12名の半分6名なのでゆとりがあります。
準備が整い、出航予定の15分前には動き出します。

他の遊魚船も動き出し、ここ紋別もブリ釣りが本格化しているようです。
港から出ても波はほとんどなく、前回のカレイ釣りの時のように波を被ることはありません。
10分ほど走ったところで、船が急に速度を落として停止。
魚探にブリらしき魚が映ったらしいです。
ここは、まだ市内が好く見えます。
しかし・・・アタリはなく、早々に移動を決めました。
次のポイントでは、電動リールで緩くしゃくっていた初体験の釣り人にブリがヒット!
いい魚体でした。
それでも釣れたのは一本のみ・・・。
再び移動です。
紋別港の釣り船やプレジャーボートが全て出航しているかと思うほど、沢山の船を見ました。
しばらくして別の釣り人にヒットして、その方に再ヒット!
私たちにはアタリすらありません。
陽が高くなってくると、着ていた上着は脱ぎ捨て半袖Tシャツで十分でした。
今年初のジギングではありますが、体はすっかりジギングに慣れているのか腕がだるくなることはありません。
・・・・・が、釣れません。
そして、何度か移動を繰り返した6時半少し前・・・。
底から数回巻いたところでズンときました。
ドラグが利かずに巻くことができたので、あまり大きくはないなどと船長さんと話していましたが、途中からドラグが鳴りだします。
しかし、柔らかめではありますがアイアンボーなので、強引に引いても対応してくれますね。
昨年感じたよりも、ずうっといいロッドに感じました。

見えた魚体は意外に大きく、一度右に走った後ネットイン!
これでホッとしました。

海中の魚は大きく見えますが、これは近くで見ても丸々していていいですね。

75cm・4kg以上はありますね。
ワラサではありますが、これくらいのサイズが美味しいといいます。
周りを見ると、あちこちに釣り船がいました。

この船は、以前カレイ釣りで、ちょうどこんな海の状態の時に乗ったことがありました。
その向こうの船も遊魚船ですね。
その後、もう一本追加しましたが、3本目がヒットした直後にリーダーとスイベルの結び目が切れてしまいました。
この部分が切れたのはショックでしたが、準備不足なので仕方がありません。
次は7時50分です。
ヒット直後から引きが強く、姿が見えた時は左7mほどでしたが、すぐに右に突っ走りジャンプ!

ここまでくれば、もうこっちのものです。
やや強引にタモの方向に寄せて、いいタイミングで差し出されたタモに入ります。
やはり、どれも型が好いようですね。
それにしても暑い。
海の上では逃げ場がないので、耐えるしかありません。
日焼け止めクリームは塗っていましたが、すっかり焼けていましたね。
時計の跡がくっきり残っていました。

しばらくすると少しだけ風が吹いてきて、とても気持ち好い涼風となりました。
船酔いの心配など全くない一日で、安心して飲食もできます。
ここまで私は3本釣っていましたが、何故かKさんにはアタリすらありません。
いつもなら私よりも先にヒットするのですが、Kさんには厳しい時間が続いていました。
そして、船長さんが試してみたかったという最後のポイントに向いました。
時間はすでに11時10分過ぎです。
少し流しているうちに、ここまで全くヒットがなかった方にヒットします。
諦め始めていたKさんは休んでいましたが、私が底から数回巻いたところでヒット!
その直後には後方の人にもヒット!
すぐにKさんもジグを下ろします。
そうしているうちに、私のブリが見えてきました。

なかなかいい魚体です。
青物特有のファイトを楽しむことができました。
魚の中からイカが出てきたと聞いたので、赤金を使っていたのが良かったのか?
そして、Kさんが2回目にジグを巻きあげ始めた直後・・・「来ました!」
船上が戦場のようにヒットが連発しています。

ファイトシーンを逃すまいと、手持ちのカメラでも撮影します。
硬いジグロッドが、軽く弧を描いています。
他にもファイト中の人もいるし、釣りあげた魚を持っている人もいます。
私の釣りあげた魚も、足元でバタバタしています。
そうこうしているうちに、Kさんが無事に釣りあげました。
魚がタモから出された瞬間に針から外れたので「もう一本いこうかな」と言って、すぐにジグを投入します。
私は2本の魚の動きを止めようと作業をしていたところ、Kさんが再び2回目の巻き上げでヒット!
2回目にヒットと言うのがミソですね。

しかし、ファイト中にお隣さんもヒットして、魚が見えた時にはラインが絡んでいました。
それでも何とかタモに入って、Kさん複数本ゲット達成しました。
2本目がヒットするまでの時間は、僅か数分でした。

足元には、未処理のブリやワラサが転がっています。
何ということでしょう!
まだまだ続きます。

5分も経たない間に三度Kさんにヒット!
11時までの苦しみが、激しい思い出となって心に残るでしょう。

海中からギラッと見える魚の姿は、青物釣りの醍醐味でしょう。
一度船から離れますが、すぐに引き寄せてタモに吸い込まれました。
この時は他にヒットしている人がいなかったので、もう終わりかと思いましたが、ジグをシルバーに交換したところで私にヒット!

魚体が見えてからも左右上下と走りまわり、最後は海面を暴れながらネットインしました。
この時、Kさんは連続3本の疲れからか休憩していました。
しかし、時間はもう11時半近く、数回ジグを下ろしましたが、やる気がすっかり消えてしまい終了とします。

この入れ物は私たち専用で、このラッシュタイムには5本入っていました。
最大81cm・5.2kgと、ギリギリのブリが一本でした。
しかし、昨年よりも平均に魚体が大きく、4kgを超えるものが多かったですね。
ジギングは始まったばかりです。
今後に期待して、気分好く港に帰って来ることができました。
今回も、毎回お世話になっている海王丸さんでした。
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