オホーツク各港から、ブリのジギング便りが続々入ってきています。
しかし、前回のジギングで釣った6.5kgでも、刺身くらいでしか食べられません。
脂が少ないので、焼いて食べても美味しくないからです。
しかし、カマは別物で、脂ものっていて美味しかったです。
ということで、いまだに釣れているうえに、型が良くなってきているマガレイ釣りをすることにしました。
いつもの船長に電話をすると、この日は予約が少ないから余裕でOKとのことでした。
さて当日の朝、目覚めると朝日は見えませんが生ぬるい気温でした。

天気予報では9時過ぎ頃から晴れマークだったので、日焼け止めクリームはしっかり塗っておきます。
Tシャツに、ゴアのジャケット一枚で行きます。
出港時間の40分も早く船着き場に着いてしまいましたが、すでに3人のオーソリィティらしき方々が準備に余念がありません。
船に弱い私は、揺れの少ない真ん中あたりがいいのですが、何故かお三人さんは後方に陣取っています。
私たちは、ありがたく中央付近に釣座を構えさせていただけました。

港で使う竿置きを使って、餌やオモリを置く台を固定します。
これなら、しっかり固定出来て動きません。
乗船客は6人で、定員の半分なので余裕があります。
5時近くになって出港です。

そういえば、前回の乗船時にはなかった、船べりの竿立てが取り付けられています。
船長さん、知らぬ間に細かいお仕事していたんですね。
出発して間もなく、忘れ物に気付きます。
太陽が出てきてまぶしくなって、サングラスを忘れていたことに気付きました。
しかし、これくらいの忘れ物ならいいでしょう。
目的の湖の河口までは30~40分ほどかかります。
今日の海面は顔が映るほどなので、少し早く着くかもしれないと船長さんが言います。

確かに、不気味なほど海面が平らでした。
この時はまだ雲がありましたが、その後は見事な快晴になります。
ただし、風もなくなってしまうのでした。
ポイントに着いて、一斉に仕掛けを下ろします・・・。
しかし、反応がありません。
昨日まで雨の影響で濁っていたので、カレイは沖に移動していたそうですが、もしかすると浅場に戻ったのかもとすぐに移動します。
移動すると、まず私に反応があり小気味好い引きとともに、型の好いマガレイが釣れました。

すぐにKさんにもマガレイが釣れます。
この日は船首に近い私から釣れ始め、順番に釣れて行くパターンが多かったですね。
前回のようには頻繁なアタリはなかったものの、釣れなくても流れているうちにマガレイのいるポイントになります。

今回は、薄い布の手袋に薄いゴム手袋をしています。
前回は指先が出ている手袋だったために、指先の皮がむけたり、変な傷ができて化膿したりしたのでその対策をしてきました。
結果から言うと、ゴム手袋は破れてしまいましたが、前回のような指先にはならず上手くいきました。
ゴム手袋だけだと失敗したかもしれません。
それから少しして、何やら強いブルブルという引きがあり、巻いてみるとこれまでとは違った重さでした。
カレイにしては、強くグイグイ引きます。
水深は12m程度なのですぐに見えてきて、魚体を見てビックリです。

40.5cmのマガレイでした。
マガレイの自己新記録になります。
前回でも型は好かったのですが、この日はリリースする23cm以下というカレイはほんの僅かでした。

28cmほどのものが釣れると、「まあまあかな」などというぜいたくな言葉も船上では飛び交っていました。
しばらくは好調に釣れていましたが、陽が高くなってきて気温も上昇してきます。
しかし、風はほとんど吹いておらず、潮もぴたっと止まってしまいました。
熱くても上着は脱がず我慢します。
日焼け止めクリームを塗るのも面倒だし、塗らなくて日焼けするの困るので・・。

どうしたことか、いつも悩まされる外道のカジカが全くいません。
おこぼれ頂戴のカモメは待ちくたびれて「クレークレー」鳴きますが、釣れないものは仕方がないですよね。
乗船客の中に一人、釣ったカレイの頭をハサミで切り落として始末している人がいたので、この方にもらっていたようです。
停まっていた潮が突然に動き出すと、急に釣れ始めます。

この日Kさんが使っていた仕掛けは、このパターンでのダブルが多かったですね。
しかし、途中で針が結び目から外れてしまい、違う仕掛けに変えていました。
気が付くとバケツが一杯になっていて、それをクーラーに移す作業を3回ほどすると満タンです。

このランドリーボックスは、水を切って先を細くできるのでなにかと重宝します。
それでも、前回の釣り過ぎて後始末に苦労した記憶が脳裏をかすめ、少しだけ気が重くなります。
ですが、釣りたい気持ちが勝り、休憩もろくに取らずに仕掛けを下ろしてしまいます。

本当に型が良くて、その分釣り上げる楽しさも倍増するのでした。
この日乗船客の中に、87歳という元気な方がおられました。
しかも、楽しくて仕方がないとほとんど休まずに釣っていて、たぶん一番多く釣っていたのではないかと思います。
後半、船長に「救心」持っていないかい?と驚かされる発言もありましたが、念のために聞いただけとのことでホッとしました。
自分がその年齢で船に乗れるかと考えると、たぶん無理ですね。
凄い方でした。
船はゆっくりとポイントを流れ、カレイのたまり場に来るとバタバタ釣れ出します。

私は3回ほどしかありませんでしたが、全ての針にマガレイが掛かった場面です。
しかもみんな型がいいので、重いこと重いこと・・。

ちなみに、このバケツは20Lです。
後半は、さすがに立っているのも大変で、時々座って釣ったりすることもありましたが、立って釣るのが好きですね。
移動中が、食事をしたり水分を補給したりする休憩時間です。

ラスト2時間頃にはいい風が時々吹いてきて、これは生き返るような心地よさでした。
マガレイは、平均すると27cmくらいでしょうか?

お店で売っていても、ちょっと大きい位のサイズです。
ほとんどが、から揚げにするには大きいかなと思われる大きさで、釣っていて楽しくないわけがありません。

30cmを超えるマガレイも普通に釣れるので、大きくてもまあまあかなと皆さん言います。
11時を過ぎると船が再び流れなくなり、誰の竿も動かないこともありました。
しかし、突然に釣れ始め、すぐに船上に活気が戻りました。
11時半過ぎ、私の仕掛けに強いアタリがあり、合わせるとグイと持っていかれました。
それでも重くはありますが、巻けないような強さではありません。
引き上げるときは、竿が折れそうなので、ラインをもって上げました。

マガレイは41cmで、Twitterには43cmと書きましたが、帰ってから計測しなおすと41cmでした。
それでも、この日の船上ビック1、2を頂きました。
もう十分満足でしたが、時間までは仕掛けを下ろしてしまう自分に呆れます。
正午になって、陸からのサイレンが聞こえました。

帰ります。
船が動き出すと風が心地よく、朝よりは風も出てきたので波が幾分ありました。
型が良く小型が少ない、しかもカジカがほとんどいない。
こんなカレイ釣りは初めてです。
来年はどうなるかわからないので、もしかすると人生最高のカレイ釣りだったのかもしれません。
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