カレイでは2度紋別の船に乗っていますが、今回はブリ専門なのでやや沖での釣りなのです。
早くから釣れているとかそうでもないとか、様々な情報が入ってきます。
ただ一つ言えることは、今期は型が良いことですね。
予定日が近づき天気予報とにらめっこすると、なんと雨予報に変わっていました。
しかし、雨は降っても波は心配なさそうです。
前日に着いたときには雨が降っていて、予報では当日3時台には止むとのことでした。
この時期になると、キャンピングカーが増えますね。
雨なので、みなさん出歩かなくて静かです。
翌朝、寝不足で体調不良でしたが、雨はすっかり上がって天気が午後から晴れの予報は的中しそうです。

今回は昼頃には風が強くなりそうなので、1時間早い11時に上がることを提案し、出港は4時となります。
最近はすっかり早起きな体になってしまったので、3時起きでも全く平気なのです。
船着き場に着いてみると、誰もいません・・・。
申し込んだ時は、私達だけだとのことでしたので、30分前なので本当にそうかもしれません。
間もなく船長さんもやって来て、さっそく荷物を積み込みます。

4時少し前には出港です。
船長さん以外には私たちだけだったので、正しく貸し切りですね。
船長さんが言うに、自分もブリ釣りやりたかったとのことで、なんだか楽しそうです。
沖に出ると霧が幾分濃くなり、べた凪の海上を滑るように沖へと走ります。

朝から湿度が高く、上着は用意していましたが、シャツ一枚で寒くはありませんでした。

斜め前方には、雲の切れ間に朝日が見えます。
しかし、朝日は雲に隠れ、10時頃まで顔を出しませんでした。
お陰で涼しく、楽にジギングを楽しむことができました。
最初のポイントに着いて、期待して投入しますがアタリはありません。
船長さんが仲間の船と連絡を取り合って、移動を決断します。
次のポイントでは、すぐに4時38分にKさんがヒット!

なかなか手ごたえがいいらしく、グイグイ引き込まれます。
ドラグもスルスルと出ていて、なかなか姿を見せてはくれません。
何とか頑張っているうちに、海中にギラリと魚体を確認します。

海面まで姿を見せても、再び潜ります。
ブリのパワーは、ロッドを極限までも曲げてしまいそうです。
数回潜って、ようやく力尽きたのか、ネットに自分から飛び込みました。

92cm・6.1kgの、ややスリムなブリでした。
船長さんに、いつも奥さん先に釣るよねって言われ、それでも妻のものは自分のもの、私のものは妻のものなので喜びとともに一安心です。
さあ、次は私だと集中してロッドを振ります。
しかし後が続きません。
5時17分、移動しましょうかと巻き上げ始めた時、再びKさんにヒット!
これも引きが強いらしく、電動リールらしくビュツビュツとラインが出ていきます。
少しハラハラしましたが、魚体が見えてからはすんなりとネットインしました。

魚体の測定はしていませんが、先ほどと変わらないような大きさで丸みがありました。
Kさんのフィーバーは続きます。

10分後には、一番強い引きというファイトを見せてくれました。
ロッドがバットから曲がっていますね。

一度海面に出てからの猛ダッシュで、10m位潜ってしまいます。
しかし、一度姿を見せるともうこっちのものです。
86cmですが、5.7kgありました。
うーん・・・・・Kさんが釣れるのはうれしいけど、私にはフグすら釣れません。

これ全部Kさんの釣果です。
どうなっているのでしょう?
ベイトの姿も映らなくなってきたので移動します。

天気は曇りで、暑くも寒くもないジギングには最適な状態でした。
移動して、次こそは私にアタリが来るだろうとロッドを振り続けます。
しかし・・・またしてもKさんのロッドが曲がっていますよ。
すぐに「フグだ」そう言ってゴリ巻きしました。
フグも大きくなっていますね、35cmくらいになると当たった時はドキッとします。
まだ時間は6時少し過ぎたばかりなので、まだまだこれからです。
ところが・・・6時28分、Kさんに今度は本当の青物のヒットです。
はじめはフグと言ってましたが、いきなり引き込まれてフグではないことを確信したようです。
それでも、型がこれまでのより小さかったので、あっという間にネットに入りました。

4kgは超えていそうですが、もう少し大きくなってから再度ヒットしてもらいましょう。
何ということでしょう!
まだ一本も釣っていない私の悩みは深まります。

取り敢えず冷静に、血抜きが済んだブリたちをクーラーに収めます。
最大は、クーラーの内径84cmを軽く上回っています。
これだと、アキアジ用のクーラーでは対応できませんね。
こうなったらスタイルを変えて、藁をもつかむ思いでスロージグに変更します。
船長さんとなんだかんだとおしゃべりをしながら、ゆっくりゆっくりのジギングです。
すると・・・ふっと糸がふけてアタリがわかりました。

ようやくのヒットです!
MAX170gのアイアンボウは、少し柔らかいのでよくしなります。
ヒット直後はドラグを鳴らしましたが、その後はすんなり上がって来て、タモ入れの時に大暴れしてネットインしました。

7時になって、ようやく釣った私のブリは5.35kgでした。
それにしても、今年は型がいいですねえ。
やっと一息ついた私でありました。
この日は潮の流れが頻繁に変化して、全く流れなくなったと思ったら急に流れが強くなったりしました。
後から知ったことですが、ブリの餌となる魚が小さいらしく、ジグの選択が重要だったらしいのです。
ということで、8時少し前にKさんにヒット!

これも4kgちょっとだったのでリリースします。
船長さんが「おまえ良かったな、小さいお陰で帰してもらえるぞ」と言いながらワラサを海に帰していました。
ということはですよ、Kさんのジグを使えば釣れるってことかな?そう考えるのは当然です。

Kさんのジグを奪って、これで自分にもアタリがと妙な空模様を見上げながらジグを海中へ落とします。
海上では涼しい風が吹いてきたリ、突然に生暖かい風が吹いてきたりと変な雰囲気でした。
ヒットジグの力は本物だったのか?
私にもヒットです。
十分引きを楽しんで、船長さんの待つタモにすんなり入りましたが、掛かりが浅くてすぐに外れました。

4.9kgの・・・ワラサですね。
この写真は、最近始めた尻尾は切らずに、鰓から中骨の下の太い血管だけを切ったものです。
魚自身の心臓というポンプを利用するので、毛細血管まできれいに短時間で血を抜くことができます。
血が出る部分を一カ所に集中させるから可能な方法で、2カ所を切ってしまうと血圧が分散されてきれいに血が抜けずダラダラと血が出続けてしまうのです。
尻尾を切る方法は魚を逆さまに吊るして重力によって血を抜く方法なので、決してダメではありませんが、たっぷりの海水が使える船上では前者の方が有効と言えますね。
その後、期待の釣れるジグは、フグによってリーダーが切られてしまいました。
10時頃から陽が射してきて、急に暑くなりました。
期待していた風は吹かず、それでも11時までロッドを振り続け納竿です。
5本キープしたので、これで十分でした。

港に戻ると気温は30℃を超えていて、荷物下ろしにひと汗かきました。
前回からひと月ほど経過して、ブリは幾分脂がついてきているようです。
刺身で食べると、さらっと脂が浮きました。
腹身は脂があってコリコリして美味ですね。
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